中込駅

中込駅：小海線の要衝、そして地域の中核

長野県佐久市中込にあるJR東日本小海線の中込駅は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線を有する地上駅です。駅舎は単式ホーム側に位置し、島式ホームへは跨線橋で連絡しています。

JTB時刻表にも掲載される佐久市の中心駅として知られていますが、乗車人員数では佐久平駅や岩村田駅に次ぎます。しかしながら、小海線における重要性は非常に高く、小海線統括センター（旧小海線営業所・中込運輸区）が併設されており、小淵沢駅、小諸駅を除く小海線全駅の運行管理、そして小海線全車両の配置、全乗務員の配置拠点という、同線の心臓部としての役割を担っています。

歴史と変遷

中込駅は、1915年（大正4年）8月8日、佐久鉄道小諸駅 - 中込駅間の開通と同時に終着駅として開業しました。当初は旅客と貨物の両方を扱っていましたが、1984年（昭和59年）2月1日に貨物取扱いは廃止されました。その後、1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化によりJR東日本に移管。

近年では、1997年（平成9年）9月30日に駅レンタカー営業所が、2018年（平成30年）9月29日にはびゅうプラザが営業を終了しています。一方で、2019年（令和元年）には、小海線を走る観光列車「HIGH RAIL 1375」と受験合格を祈願する「志望校に入れる」の語呂合わせから生まれたユニークな企画として、駅構内に「ハイレール神社」が建立されました。現在では毎年受験シーズンに限り設置されています。2022年（令和4年）3月にはみどりの窓口が営業を終了し、話せる指定席券売機が導入されました。

駅周辺とアクセス

中込駅周辺には、小海線統括センターの他、長野県野沢北高等学校、長野県野沢南高等学校、長野県佐久合同庁舎、佐久総合運動公園、佐久総合運動公園陸上競技場、佐久市立中込中学校、佐久市立中込小学校など、教育・行政・スポーツ関連施設が集中しています。また、千曲川が流れ、国道254号も通っており、交通の便も良好です。野沢郵便局も近くにあります。

公共交通機関としては、千曲バスが「中込駅」停留所を経由し、佐久医療センター、立科町役場、蓼科高校方面へ向かう路線を運行しています（平日のみ）。

利用状況

JR東日本によると、2023年度（令和5年度）の1日平均乗車人員は911人です。

隣の駅

小海線
太田部駅 - 中込駅 - 滑津駅

※臨時快速「HIGH RAIL 1375」の停車駅については、別途ご確認ください。

まとめ

中込駅は、小海線の運行を支える重要な拠点であると同時に、佐久市の地域社会の中核を担う駅です。歴史と現代が共存するこの駅は、利用者にとって、そして地域にとって、なくてはならない存在と言えるでしょう。

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