中里皆瀬地域

中里皆瀬地域について

中里皆瀬地域は、長崎県佐世保市の中北部に位置する地域です。かつての北松浦郡に属していた中里村と皆瀬村が合併してできた地域であり、歴史と自然が豊かな場所として知られています。

歴史

中里地域は、江戸時代には平戸往還の宿場町として賑わっていました。明治時代以降は炭鉱開発が盛んになり、多くの人々がこの地に集まりました。しかし、昭和中期までに炭鉱は閉山し、その後、相浦川沿いを中心に住宅地の開発が進められました。現在では、国道204号沿いに郊外型のロードサイド店舗が多数進出し、人々の生活を支えています。

地理

中里皆瀬地域は、山、川、溜池などの自然に恵まれています。主な山には五蔵岳や妙観寺峠があり、河川には相浦川や小川内川が流れています。また、菰田貯水池（菰田ダム）も重要な水源となっています。

町名

1958年（昭和33年）には、旧来の免・字を廃止し、新たな町名が設定されました。

旧中里村

踊石町: 小川内川右岸の山間部に位置し、中里の北東端にあたります。集落は川沿いの平地に集中しており、水田と山林が広がっています。皆瀬幼稚園があり、皆瀬との結びつきが強い地域です。
上本山町: 中里の東端に位置し、市役所中里皆瀬支所や中里駅があります。国道204号バイパス沿いには商業施設が並び、旧道沿いには古い集落が残っています。北部の山手にはニュータウンも造成されています。
下本山町: 中里の北西端に位置し、国道204号と県道11号が分岐する交通の要衝です。ロードサイドショップが集まり、本山駅周辺には集落が形成されています。この地では、弥生時代の遺跡も発見されています。
岳野町: 中里の北部に位置し、佐々町に隣接しています。相浦川と佐々川の分水嶺に位置し、棚田が広がる山間地域です。
中里町: 中里の南部に位置し、相浦地区に接しています。旧中里宿は平戸往還の宿場町であり、当時の面影を残しています。中里小学校や中学校が位置しています。
八の久保町: 中里の北西に位置し、佐々町に隣接しています。旧平戸往還の半坂越が主要な交通路で、集落は峠付近に固まっています。斜面には棚田や茶畑が広がっています。
吉岡町: 中里の最東端に位置し、大野地域に接しています。将冠岳北麓の斜面に位置し、旧平戸往還沿いには古い農村が残っています。国道沿いには団地やロードサイドショップがあります。

旧皆瀬村

小川内町: 皆瀬の北部に位置し、吉井町に接しています。小川内川の谷沿いに集落と水田が広がっています。妙観寺トンネルの開通により交通量が増加しています。
皆瀬町: 皆瀬の西端に位置し、相浦川と小川内川の合流点にあります。皆瀬の中心地であり、皆瀬駅や小学校があります。バイパスの開通により旧道沿いの商店は減少傾向にあります。
楠木町: 皆瀬の東端に位置し、大野地区に接しています。ゴルフ場が所在し、集落と農地が点在しています。
菰田町: 皆瀬の北端に位置し、世知原町に接しています。菰田ダム周辺には棚田が広がっていますが、ほとんどが山林で覆われています。
白仁田町: 皆瀬の中部に位置し、小川内町と対面しています。菰田ダム直下の谷底には水田が広がっています。
十文野町: 皆瀬の中央部に位置し、山間部です。市内水道施設の岡本貯水池があります。
野中町: 皆瀬の東端に位置し、大野地区に接しています。住宅地開発が進んでおり、昔ながらの棚田も宅地化が進んでいます。
牧の地町: 皆瀬の北西に位置し、佐々町に接しています。急峻な斜面にあり、妙観寺峠を越えて吉井へ続く通過点です。

交通

鉄道: 松浦鉄道西九州線が地域内を通り、本山駅、中里駅、皆瀬駅、野中駅があります。
バス: 西肥自動車とさせぼバスが運行しています。
道路: 国道204号、長崎県道11号、長崎県道40号が主要な道路です。

施設

公共: 佐世保市役所中里皆瀬支所、中里皆瀬地区公民館があります。
教育機関: 長崎県立佐世保商業高等学校、佐世保市立中里中学校、佐世保市立皆瀬小学校、佐世保市立中里小学校があります。
* 商業: エレナ吉岡店、マックスバリュ中里店、モスバーガー佐世保中里店などがあります。

中里皆瀬地域は、豊かな自然と歴史、そして人々の生活が調和した魅力的な地域です。

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