丹羽長次

丹羽長次（にわ ながつぐ）

丹羽長次は、江戸時代前期の大名であり、陸奥国二本松藩の第2代藩主として知られています。通称は鍋丸や大膳で、官位は従四位下・左京大夫、さらに侍従も務めました。彼は丹羽家の3代目に当たります。

略歴

長次は二本松藩の初代藩主である丹羽光重の長男として生まれました。母は安藤重長の娘で、家柄としても堅実でした。正室には蜂須賀光隆の娘、幸姫を迎えました。

承応2年（1653年）、長次は4代将軍・徳川家綱に御目見えを果たしました。この年は、彼の政治経歴における重要な転機となります。そして、万治元年（1658年）には従五位下・若狭守に任命されるなど、着実に官職を昇進させていきました。

延宝3年（1675年）には従四位下に昇進し、延宝7年（1679年）4月7日に父の隠居を受けて家督を継ぎます。その後、元禄5年（1692年）12月18日に侍従の地位に就きましたが、元禄11年（1698年）に亡くなりました。長次は実の子を残さなかったため、彼の弟である丹羽長之が後を継ぎました。

長次に関する記録、『土芥寇讎記』においては、彼の性格についての興味深い記述があります。父である光重は美童を非常に愛していたため多くの問題を抱えましたが、長次にはそのような傾向は見受けられないとされています。また、儒学の素養が父にはあったものの、長次にはそのような教育がなかったとされ、彼は「善にも悪にも属さない普通の人」と評されています。

墓所

丹羽氏の墓所は、福島県の菩提寺である大隣寺と、東京都にある青山墓地に分かれています。長次の墓は当初泉岳寺にありましたが、後に青山墓地に移されました。2024年には、大隣寺に新たに整備される丹羽家墓所にまとめて移設されることが決まっています。これにより、改葬によって一つの場所に丹羽家の歴史が集約されることになります。

家系

長次の家系についてみると、父は丹羽光重、母は安藤重長の娘です。正室の幸姫は蜂須賀光隆の娘であり、血筋も名家に連なるものです。長次には実子がいなかったため、実弟である丹羽長之が養子として継承しました。

関連項目

* 堀部ほり

丹羽長次の人生は、江戸時代における大名家の維持や発展において興味深い要素を持っています。時代背景や彼の政治的な役割を鑑みることで、当時の日本における大名の動向や影響力を考えることができ、未来に向けても重要な教訓を与えています。

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