久々野駅

久々野駅について

久々野駅（くぐのえき）は、岐阜県高山市久々野町久々野に位置する、東海旅客鉄道（JR東海）高山本線の駅です。旧久々野町の中心部にあり、一部の特急「ひだ」が停車します。この駅は高山本線の中で最も標高が高く、その標高は676mに達します。

歴史

久々野駅は1934年（昭和9年）10月25日に、国鉄高山本線の飛騨小坂駅から高山駅、そして坂上駅間が開通した際に開業しました。当初は一般駅として機能していました。1977年（昭和52年）11月30日には、車扱貨物の取り扱いが廃止され、1984年（昭和59年）2月1日には荷物の取り扱いも廃止されました。国鉄分割民営化に伴い、1987年（昭和62年）4月1日からはJR東海が駅を継承しました。

2010年（平成22年）4月1日には、東海交通事業による簡易委託が廃止され、駅は無人化されました。ただし、近距離切符の販売のみ「ひだ桃源郷くぐの観光協会」に委託されました。同年11月には駅舎が解体され、2012年（平成24年）4月1日には「ひだ桃源郷くぐの観光協会」による委託も終了し、完全な無人駅となりました。

駅構造

久々野駅は、地上駅で、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを有しています。構内西側には単式ホームが、東側には島式ホームが配置されています。1番線（単式ホーム）は高山方面への下り列車が、2番線（島式ホーム内側）は下呂・名古屋方面への上り列車が使用します。3番線（島式ホーム外側）は、2023年3月改正ダイヤでは1日に1本の下り列車が使用する程度ですが、水無神社初詣のための臨時列車の折り返しなどにも利用されます。ホーム有効長は9両程度と短いため、10両編成の特急列車では一部のドアが開かないドアカットが行われます。また、3番線の外側には、保線車両の留置線があります。

かつては1番線側に駅舎がありましたが、現在は倉庫併設の待合室のみとなっています。1番線と2・3番線は屋根付きの跨線橋で結ばれています。

久々野駅は高山駅が管理する無人駅です。2010年3月31日までは東海交通事業に簡易委託され、マルス端末も設置されていましたが、利用客の減少と駅員の高齢化により無人化されました。その後、駅に隣接する「ひだ桃源郷くぐの観光協会」が近距離切符の販売を委託されていましたが、2012年3月31日をもって販売を終了し、完全な無人駅となりました。

のりば

利用状況

近年の一日平均乗車人員は以下の通りです。

(※具体的な数値は「岐阜県統計書」と「高山市のあらまし」を参照)

駅周辺

久々野駅は、飛騨川と無数河川の合流地点付近の山あいの狭い低地に位置しています。太平洋側と日本海側の分水嶺となる宮峠の手前にあり、高山本線では太平洋側最北の駅です。駅周辺は久々野町の中心部であり、行政機関や住宅、商店が集まっています。駅前には男女別の水洗公衆トイレ（多目的トイレ併設）があります。

主な周辺施設

高山市役所久々野支所
濃飛乗合自動車久々野駅前バス停（高山-下呂間のバス路線で、事実上JR高山本線を補完）
総合運動公園・中央体育館
堂之上遺跡
久々野歴史民俗資料館
舟山高原スキー場（ひだ舟山スノーリゾートアルコピア） - 2023年3月12日廃止
高山市立久々野中学校
高山市立久々野小学校

隣の駅

東海旅客鉄道（JR東海）
高山本線
* 渚駅 - 久々野駅 - 飛騨一ノ宮駅

※特急「ひだ」の隣の停車駅は、列車記事を参照してください。

この情報が、久々野駅についてより詳しく理解する一助となれば幸いです。

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