久下戸

埼玉県川越市久下戸（くげど）の詳細情報

久下戸は、埼玉県川越市東南部に位置する大字です。かつては入間郡久下戸村として存在していました。郵便番号は350-0011です。

地理

川越市の東南に位置し、周辺地域と隣接しています。具体的には、西北部は並木、北部は小中居、北東部および東部は古谷本郷、東南部は萱沼、南部は富士見市東大久保、西南部は渋井、西部は古市場と接しています。また、びん沼川西岸の川越東高等学校付近には飛地があり、古谷本郷、萱沼、そしてびん沼川を挟んでさいたま市西区湯木町、植田谷本村新田と隣接しています。ただし、これらの地域を結ぶ橋は存在しません。

地域内には短冊状の水田が広がっていますが、埼玉県道113号川越新座線の東側には住宅地が連なっています。

主な河川としては、びん沼川が東側の飛地の東縁を南流しています。このびん沼川は、かつての荒川の流路であったとされています。

歴史

古くは古尾谷庄三芳野里に属し、「久家土」とも表記されました。平安時代の「和名類聚抄」に登場する入間郡郡家郷を久下戸に比定する説がありますが、狭山市とする説もあります。江戸時代には畑が多く、水田は少なかったようです。川越城下から新座郡引股町に至る街道がこの地を通っていました。江戸時代を通じて河越城付の村であり、『新編武蔵風土記稿』によると家数は170軒でした。この時代の小名として、新堤、綿ノ葉、石井、大ノ田、蔵ノ浦、曲目、八反目、五反田、中戈、西馬場、中瀬、七ツ島が挙げられています。

明治時代に入り、1889年（明治22年）4月1日の町村制施行に伴い、入間郡並木村連合戸長役場区域にあった久下戸村は、周辺の村と合併し南古谷村の大字となりました。1876年（明治9年）の人口は879人でした。1955年（昭和30年）4月1日、南古谷村は周辺の村と共に川越市に編入され、久下戸は川越市の大字となりました。

1967年（昭和42年）11月1日には、東南部の一部が分離し、大字渋井の飛地と合併して大字萱沼が成立しました。

史跡

奥貫友山墓: 埼玉県指定の旧跡となっています。

交通

鉄道: JR川越線が地内北端を東西に走っています。指扇駅と南古谷駅の間に位置しますが、駅は設置されていません。
バス: コミュニティバス「川越シャトル」が地内西部を運行していましたが、路線の再編により現在は停留所がありません。ただし、最寄りの停留所として、今泉停留所が地内西部から近い場所にあります。
道路: 埼玉県道113号川越新座線が地内を東南から西北に走っています。

施設

川越東高等学校
川越市立南古谷中学校
南古谷病院
下久下戸公民館
上久下戸集会所
宮本公民館
JR東日本川越車両センター
県営川越久下戸団地
埼玉県石油会館
鉄構会館
氷川神社: 文化8年（1811年）に奉納された算額（川越市文化財）が納められています。

小・中学校の学区

川越市立の小・中学校に通う場合の学区は、以下の通りです（具体的な学校名については省略します）。

参考文献

新編武蔵風土記稿
川越市ホームページ
カワゴエール

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