北京駅

北京駅



北京駅は、中華人民共和国北京市東城区に位置する、中国国家鉄路集団(CR)が管轄する特等駅です。この駅は、中国各地への列車が発着する重要なターミナル駅であり、多くの人々が利用しています。また、北京地下鉄の駅も併設されており、交通の要衝となっています。

乗り入れ路線



中国国家鉄路集団の駅には、京滬線京哈線北京地下直径線の3路線が乗り入れています。これらの路線は当駅を起点としており、中国各地への列車が発着しています。また、国際列車としてモスクワ行きのK3/4次列車(ボストーク号)、ウランバートル行きのK23/24次列車、平壌行きのK27/28次列車も発着しています。

駅舎の北側には、北京地下鉄2号線の「北京駅」があり、駅番号は「210」です。

歴史



北京駅の歴史は古く、その前身は1901年に開業した「京奉鉄道正陽門東駅」です。当時は正陽門の東側に位置していました。国民党政権が南京を首都とした時期には、北京が北平と改名されたため、「北平駅」とも呼ばれていました。1949年9月30日に現在の「北京駅」に改称されました。

1958年、中華人民共和国建国10周年を記念して、北京十大建築の一つとして新駅の建設が決定されました。建設地は正陽門の東3kmの地点が選ばれ、著名な建築家チームによって設計されました。当時の国務院総理であった周恩来も建設に関心を持ち、駅舎の両側に角楼を加えるよう指示しました。

1959年1月20日に建設が開始され、ソ連の技術者の指導の下、多くの労働者が投入されました。同年9月10日に工事が完了し、当時中国最大規模の駅となりました。完成後、毛沢東も視察に訪れ、駅名を書いたことが知られています。新駅の開業とともに、旧北京駅(正陽門東駅)は廃止されました。

開業初期



新北京駅の開業により、輸送能力は大幅に向上し、多くの人々が利用する駅となりました。利用客数は年々増加し、1950年代末期には年間600万人、1970年代末期には1500万人に達しました。改革開放後には3000万人を超える利用客数となり、駅の混雑を緩和するために、1996年北京西駅が開業しました。これにより、京広線方面の旅客列車は北京西駅発着に変更され、北京駅の年間利用客数は2000万人以下に抑えられました。

数度の改築



1976年以降、北京駅は近代化を図るために、切符管理のコンピュータシステムや自動放送システムなどを導入しました。また、プラットホームの有効長を延長するなど、拡大する需要に対応してきました。1998年から1999年にかけては、耐震工事や中央空調システムの導入が行われました。2003年には拡張工事が行われ、ホームの増設や床面積の増加が実施されました。

2008年の北京オリンピック開催時には、外国人利用客の増加に対応するため、駅名に英語表記が追加されました。また、北京南駅の開業により、ターミナル機能が分散され、北京駅のダイヤへの圧迫が軽減されました。さらに、北京駅と北京西駅を結ぶ北京地下直径線が開通し、利便性が向上しました。

年表



1901年: 京奉鉄道正陽門東駅が開業。
1949年9月30日: 北京駅に改称。
1959年: 現在の北京駅が開業。
1969年10月1日: 北京地下鉄の駅が開業(当初は公務員のみ利用可)。
1977年: 北京地下鉄の駅を一般開放。
1980年10月29日: 北京駅で爆発事件が発生。
1984年9月20日: 北京地下鉄2号線全線開通。
2013年3月14日: 中国鉄路総公司が設立。
2013年7月: 北京地下直径線が開業。

駅構造



中国国家鉄路集団


開業当初は頭端式ホーム6面12線でしたが、現在は頭端式4面7線、島式3面6線、単式1面1線、その他側線2線の合計8面16線の地上駅となっています。駅舎は中華民族スターリン様式を融合させたデザインであり、12箇所の旅客用待合室は14000平方メートルで、14000人を収容できます。駅構内には、授乳室、映画館ゲームセンターレストラン郵便局、医務室などがあります。

北京地下鉄


島式ホーム1面2線の地下駅です。改札口はホーム両端付近にあり、計4か所の出入口が設けられています。切符売り場は地上にあります。

利用状況



北京駅は、中国国内でも利用客数の多い鉄道駅の一つです。多くの人々がこの駅を利用して、中国各地へ移動しています。

駅周辺



駅周辺には、様々な施設が集まっています。以下はその一部です。

建国門街道弁事処
北京駅郵電局
北京日報社
北京晚報社
北京古観象台
国際飯店
中国社会科学院
全国婦女活動中心
海関総署
香港特区政府駐京弁事処

駅周辺からは、多くの市内バスや長距離バスが発着しています。北京市政府傘下の北京公交の路線が多数運行されており、駅前のT字路交差点周辺に停留所が設けられています。

隣の駅



中国国家鉄路集団


京滬線: 北京駅 - 北京南駅
京哈線: 北京駅 - 北京東駅
北京地下直径線: 北京駅 - 北京西駅

北京地下鉄


■2号線: 崇文門駅 - 北京駅 - 建国門駅

脚注



[参照元1]
[参照元2]

関連項目



中華人民共和国の鉄道
十大建築
正陽門東駅

外部リンク



北京站官方网站
Youku - 北京站整点报时
* 北京地铁-北京网 北京站

もう一度検索

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。