今出川公詮

今出川公詮（いまでがわ きんあきら）は、江戸時代中期に活躍した公卿です。初名は清季（きよすえ）といいました。

経歴

宝永2年（1705年）に叙爵を受け、公詮としてのキャリアをスタートさせます。翌宝永3年（1706年）には、兄である公香が官位官職を返上するという事件が起こり、その影響で、公詮が今出川家を継承することとなりました。

その後、侍従、左近衛少将、左近衛中将といった要職を歴任し、正徳2年（1712年）には従三位に叙せられ、公卿の仲間入りを果たします。さらに、踏歌節会外弁や権中納言といった役職を経て、享保8年（1723年）には権大納言に任じられました。同年には内教坊別当も拝命しています。

享保12年（1727年）から15年（1730年）にかけては、神宮伝奏を務め、朝廷と伊勢神宮との間を取り持ちました。この間の享保14年（1729年）には、皇太子昭仁親王（後の桜町天皇）の春宮大夫に任じられるという栄誉にも浴しています。

しかし、享保16年（1731年）に病に倒れ、それまで務めていたすべての役職を辞することとなりました。

系譜

父：今出川伊季
母：不詳
妻：輔子女王（伏見宮邦永親王の王女）
男子：今出川実興（1716年 - 1730年）
女子：徳子女王（徳川宗将室）
女子：今出川誠季室
養子：今出川誠季（実父は西園寺致季）

関連項目

菊亭家

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