今出川季孝

今出川季孝（いまでがわ すえたか）は、室町時代に活躍した公卿であり、今出川家10代目を務めました。官位は正二位、権大納言にまで昇りつめ、当時の朝廷において重要な役割を担いました。

経歴

延徳元年（1489年）に叙爵されて以降、順調に昇進を重ねました。侍従、左近衛少将、左近衛中将といった要職を歴任し、文亀2年（1502年）には従三位に叙せられ、ついに公卿の仲間入りを果たします。その後も権中納言を経て、永正11年（1514年）には権大納言に就任し、その地位を確立しました。しかし、永正16年（1519年）に41歳という若さでこの世を去りました。

系譜

父は今出川公興（きんおき）。母は勧修寺教秀（かじゅうじ のりひで）の娘とされています。妻については詳しい記録が残っていません。子としては、今出川公彦（きみひこ）（1506年 - 1578年）が知られています。公彦は季孝の後を継ぎ、今出川家を率いて活躍しました。また、娘は庭田重親（にわた しげちか）に嫁いでいます。

今出川家について

今出川家は、清華家の一つであり、代々朝廷において重きをなした家柄です。室町時代から江戸時代にかけて、多くの公卿を輩出し、朝廷の儀式や政務に深く関与しました。今出川季孝もその一人として、当時の社会において重要な役割を果たしました。

補足

今出川家の家格である清華家（せいがけ）とは、公家の家格の一つで、摂家（せっけ）に次ぐ家柄です。清華家からは、大臣（太政大臣、左大臣、右大臣）に昇ることが可能な家柄であり、今出川家もその一員として、高い家格を誇っていました。

関連項目

今出川家と関係の深い家柄として、菊亭家（きくていけ）があります。菊亭家も清華家の一つであり、今出川家とは姻戚関係などを通じて、交流がありました。

今出川季孝は、室町時代の公卿として、短い生涯ではありましたが、その時代において確かな足跡を残しました。彼の存在は、当時の公家社会や朝廷の動向を知る上で、重要な手がかりとなります。

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