伊勢型戦艦とは？意味をやさしく解説 - サードペディア百科事典

伊勢型戦艦 (いせがたせんかん)

伊勢型戦艦は、大日本帝国海軍における超弩級[[戦艦]]の艦級であり、伊勢と日向の2隻が建造されました。本艦級は扶桑型戦艦の後継として位置付けられ、艦艇設計の進展を示すものでした。

本級は元々扶桑型戦艦の3番艦及び4番艦として計画されていましたが、予算の都合や扶桑型における技術的問題から再設計が必要となりました。扶桑型戦艦の不具合を解消するためには多くの再設計が行われましたが、依然として多くの面でイギリスの技術に依存していました。

設計には近藤基樹博士を中心とした艦政本部の優秀な技術者たちが関与し、日本的発想を取り入れる努力が行われました。従来の長船首楼型から短船首楼型への船体デザインの改良が試みられ、砲塔配置や居住区画に関しても工夫が施されました。

艦首側には傾斜のないクリッパー・バウ形状が採用され、主砲塔や副砲の配置が最適化されています。また、艦載艇の保管方法にも工夫がなされ、爆風による損傷を避けるためのシールドが設けられました。

本級の主砲は45口径四一式36cm連装砲で、最大射程は約25,000メートル。また、副砲は14cm速射砲を多数装備し、防空戦に対応した対空兵装も装備されました。

伊勢型戦艦は、主砲塔が前級扶桑型とは異なり自由角度装填機構を持つよう設計され、全体的な砲撃能力が向上しました。さらに、横方向と後方の火力も確保され、全体で35.6cm砲と14cm砲を多方向に配置しました。

本艦の防御は扶桑型を踏襲しつつ強化されており、被撃時の耐久性を向上させるために装甲重量は6190トンにも達しました。防御システムの改善を通じて戦艦としての生存性を向上させています。

伊勢型戦艦の動力は、新式のボイラーとタービンを使用し、推進力は45,000hpに達し、最大速力は23ノットを記録しました。この改良により、航続距離も長大で、14ノットで9,680海里の航続性能を有しました。

竣工後、伊勢型戦艦は数回の改装を受け、特に1930年代の大改装では主砲の仰角を30度から43度に引き上げて射程を強化するとともに、対空兵装も増強されました。

1942年、伊勢型は航空戦艦として改装され、艦載機の運用能力が付与されました。しかし、搭載機の不足により、最終的には戦艦としての役割でしか使用されない結果となりました。また、レイテ沖海戦においての活躍も見逃せません。

伊勢と日向は兵装や艦体レイアウトにおいて革新を示しましたが、最終的には航空艦として計画された機能は十分に発揮されませんでした。戦艦としてはその防御力と攻撃力において高い評価を受け\u3050に成功を収めました。

以上のように、伊勢型戦艦は日本海軍の艦艇設計の中で重要な位置を占めており、これにより海軍の戦略や戦術の進展にも寄与しました。

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