伊勢野

伊勢野（いせの）

伊勢野は埼玉県八潮市にある大字で、郵便番号は340-0821です。この地域は八潮市の東部に位置し、沖積平野に広がる住宅地として知られています。

地理

伊勢野は埼玉県の東側にあり、北側は南川崎、南側は大瀬に接しています。また、南西側には古新田と隣接する細長い飛地があります。その地形は百年にわたる自然堤防（微高地）が見られ、古くからの集落が点在しているのが特徴です。この地域は中川（古利根川）の流域に位置しており、自然環境にも恵まれています。

地価

2023年1月の公示地価において、伊勢野の一部である字根通64番地19の地点は、1平方メートルあたり11万7,000円とされています。これは埼玉県内での住宅地の中では一般的な価格と言えるでしょう。

由来

伊勢野の名前の由来は、当地がかつて伊勢神宮に寄進されたことに因んでいるとされていますが、その具体的な証拠は現存していません。『新編武蔵風土記稿』には、伊勢松坂の金次郎がこの地の開墾を行ったとの記録があります。

歴史

伊勢野は、江戸時代には武蔵国埼玉郡に属する伊勢野村として知られていました。1601年、伊奈忠次の命により名主の仁右衛門がこの地域を開墾したとされています。最初は幕府領であり、1670年からは旗本の森川氏の知行となりました。1627年には検地が行われ、幕末には埼玉郡に属していました。

1868年には幕府領が武蔵知県事に引き継がれ、その後1871年には埼玉県として確立されます。1872年には大区小区制が施行され、以降の1879年には南埼玉郡として再編成されました。1889年には潮止村の一部として成立し、年月とともにいくつかの村や町と合併しました。1947年には八潮市の一部となり、近年では2005年につくばエクスプレスが開通、その周辺での区画整理も行われています。

世帯数と人口

2023年2月1日現在で、伊勢野の世帯数や人口については各データが収集されていますが、具体的な数値は文中には言及されていません。地域コミュニティの活動が活発で、住民同士の交流も盛んです。

小・中学校の学区

伊勢野に住む子どもたちは、地元の市立小・中学校に通うことができます。学区は地域に応じたもので、教育環境も整備されています。

交通

伊勢野の北部をつくばエクスプレスが通っていますが、駅は設置されていません。最寄りの駅は八潮駅で、伊勢野からはおおよそ1.5 kmの距離に位置します。このため、自転車や徒歩でのアクセスが一般的です。

道路

地域内の交通インフラとしては、千葉県道・東京都道・埼玉県道54号松戸草加線や潮止通り、大正通り、中山遊歩道が利用されています。快適な移動手段としてこれらの道路は重要な役割を果たしています。

施設

伊勢野にはいくつかの公共施設があります。公民館や伊勢野天満宮、八潮市シルバー人材センター、様々な公園や広場が点在し、地域の憩いの場として機能しています。また、伊勢野天満宮の境内には光明寺の跡地があり、歴史的な価値を持っています。

伊勢野はその自然豊かな環境と歴史的背景を持ちながら、生活に便利な地域として多くの人々が住んでいる場所です。

もう一度検索