伊吹山ドライブウェイ

伊吹山ドライブウェイ

伊吹山ドライブウェイは、岐阜県不破郡関ケ原町から滋賀県米原市大久保の山頂までを結ぶ全長17kmの有料道路です。このルートは、1964年に一部が開通し、1965年には全線が開通しました。ドライブウェイは、標高1,377mの伊吹山の9合目までのアクセスを提供し、ドライブしながら美しい風景を楽しむことができます。

概要とアクセス

伊吹山は滋賀県で最も高い山で、日本百名山の一つとしても知られています。名神高速道路の関ヶ原ICから国道365号を進み、約3kmのところで伊吹山口交差点があり、ここからドライブウェイが始まります。南斜面を進むと、9合目の駐車場（標高1,260m）に到達します。この駐車場には、2013年にリニューアルされた「スカイテラス伊吹山」やトイレ施設があります。

観光スポットと体験

伊吹山ドライブウェイでは、四季折々の草花や紅葉が楽しめるほか、滋賀県や岐阜県の広大な景色を一望できます。特に秋の紅葉は人気があり、多くの観光客が訪れます。2005年度には、約8万4千台の車両と30万人以上の来訪者がこの道を利用しました。

また、ドライブウェイはNPO法人地域活性化支援センターが推進する「恋人の聖地プロジェクト」に認定されており、山頂駐車場の近くには恋人の聖地としてのシンボルとなる「恋慕観音像」と「恋人の聖地」の石碑が設置されています。

交通と料金

この道路は、急カーブの連続から制限速度が30km/hに設定されています。通行は自動車や排気量126cc以上のオートバイに限られ、自転車や歩行者は通行できません。紅葉が最も美しい秋のシーズンには、多くの行楽客で賑わいます。また、冬季は11月下旬から4月上旬まで閉鎖されます。通行料金は、自動二輪車が2,200円、軽自動車が3,140円、マイクロバスが7,850円、大型バスが12,560円となっています。

営業時間

季節に応じた営業時間で運営されています。冬の営業休止を除き、春季は8時から20時、夏季は3時から21時、秋季の10月から11月までの最終日曜日までは8時から19時の営業です。最終入場は営業終了2時間前までとなりました。

自然環境と生物多様性

伊吹山付近は、標高差が約1,000mあり、美しい自然環境が広がっています。この地域は草本植物や薬草が多種多様に存在し、伊吹山特有の固有種も多く見られます。山頂付近のお花畑には約350種の植物が生育しており、その美しさから夏には訪れる人々を魅了します。観光客は散策路を活用して、山頂の美しい自然を堪能することができます。

結論

伊吹山ドライブウェイは、自然の美しさや四季折々の風景を楽しめる素晴らしい観光スポットです。アクセスの良さと多彩な自然体験が魅力で、訪れる人々にとって特別な思い出を提供します。四季が移ろう中で、常に新しい発見が待っているこのドライブウェイへの訪問は、特におすすめです。

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