伊豆凡夫

伊豆凡夫について

伊豆凡夫（いず つねお）は、1864年3月3日に福岡県宗像郡赤間町で生まれ、1944年8月3日に没した、日本の陸軍軍人です。最終階級は陸軍少将で、号は蘿山（らざん）と称しました。

生い立ちと家族

伊豆凡夫は、福岡県宗像郡赤間町冨地原村の庄屋、伊豆文十郎の次男として誕生しました。伊豆家は、武丸村の大庄屋である伊豆家の分家にあたり、文十郎で三代目でした。兄の利雄は台湾で警察署長を務めた後、赤間町長となり、弟の利次は母方の実家である福間町四角の名家、河津家を継ぎました。

軍歴

1881年11月、陸軍教導団を卒業。1886年6月25日には歩兵少尉に任官され、同月28日に陸軍士官学校（旧8期）を卒業し、歩兵第2連隊小隊長に就任しました。1889年11月には歩兵中尉に昇進し、1892年12月には陸軍大学校（8期）を卒業しています。

1894年10月、第2軍副官として日清戦争に出征し、1895年5月まで従軍しました。帰還後は参謀本部出仕となり、参謀本部第1部員、参謀本部編纂部員、参謀本部員、陸軍大学校教官兼参謀本部員、歩兵第3連隊大隊長などを歴任しました。1902年9月には第1師団参謀として日露戦争に出征し、南山の戦いや旅順攻囲戦に参加。1905年1月には歩兵第48連隊長に転じ、奉天会戦にも参戦しました。

1906年12月には歩兵大佐に昇進し、1907年11月には歩兵第37連隊長に転じました。1910年11月、陸軍少将に進級すると同時に予備役に編入されました。

退役後

退役後は、富国徴兵保険（現在の富国生命保険）の専務を務めました。

栄典

伊豆凡夫は、その功績により以下の位階と勲章を授与されました。

位階
1886年11月27日 - 正八位
1891年12月28日 - 従七位
1900年3月10日 - 従六位
1904年4月29日 - 正六位
1907年2月12日 - 従五位
勲章
1901年11月30日 - 勲五等瑞宝章
1940年8月15日 - 紀元二千六百年祝典記念章

親族

妻は、前田享海軍造兵総監の娘である伊豆ふみ子です。

参考文献

秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
福川秀樹『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。
* 鐘崎三郎顕彰会編『威風凛々烈士鐘崎三郎』花乱社、2021年、ISBN978-4-910038-31-5

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