伊集院町野田

鹿児島県日置市伊集院町野田

伊集院町野田は、鹿児島県日置市の中部に位置する地域です。旧薩摩国日置郡に属し、その歴史は鎌倉時代にまで遡ります。この地は、野田川が中央を蛇行しながら流れ、その周辺に平地が広がっています。現在の人口は179人、世帯数は95世帯（2020年10月1日現在）と、静かな農村地域です。

地理

伊集院町野田は、日置市の中央部に位置し、北は東市来町養母、南は伊集院町妙円寺や寺脇、西は東市来町美山、東は伊集院町桑畑とそれぞれ隣接しています。地域の中央を野田川が西へ流れ、幅約300メートルの平地を形成しています。この平地の北端には国道3号線が東西に走り、その沿線に集落が点在しています。

また、旧東市来町との境界には、1888年（明治21年）に開通した朝日隧道があり、歴史的な名残を今に伝えています。

河川

地域を流れる主な河川は野田川です。この川が、地域の景観を形成する上で重要な役割を果たしています。

歴史

成立から町村制施行まで

「野田」という地名は、鎌倉時代から見られ、建久8年の薩摩国図田帳に伊集院の一部として記載されているのが初見とされています。江戸時代には、薩摩国日置郡伊集院郷に属し、村高は天明8年には485石余り、天保郷帳には416石余り、旧高旧領取調帳には445石余りと記録されています。この地域は、郡山往還が通り、苗代川村への支道が分岐するなど、交通の要所でもありました。

町村制施行以降

1889年（明治22年）4月1日の町村制施行に伴い、伊集院郷の北部が合併し、下伊集院村が成立しました。野田村は下伊集院村の大字「野田」となりました。1879年（明治12年）には小学校が設置されましたが、後に桑畑簡易科小学校と合併し、最終的に1892年（明治25年）に上神殿小学校に統合されました。

1956年（昭和31年）9月30日には、下伊集院村が解体分割され、大字野田は伊集院町に編入されました。1979年（昭和54年）には、妙円寺団地の造成に伴い、一部地域が妙円寺一丁目から三丁目に分割されました。

2005年（平成17年）5月1日、伊集院町は周辺の町と合併して日置市となり、大字「野田」は「伊集院町野田」と改称されました。

字域の変遷

字域は、歴史的な変遷を経て現在に至っています。詳細な変遷については、関連資料を参照ください。

人口

国勢調査に基づいた人口の推移は、1995年以降のデータで確認できます。詳細は、後述の表を参照ください。

施設

公共

地域には、野田公民館や伊集院総合運動公園などの公共施設があります。伊集院総合運動公園は一部、伊集院町寺脇と住所が混在しています。

小・中学校の学区

市立小・中学校の学区については、以下のように定められています。

交通

道路

地域内には、国道3号線が東西に走っており、主要な交通路となっています。

脚注

参考文献

角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 46 鹿児島県』角川書店、1983年。

関連項目

野田 (曖昧さ回避))

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