伍廷颺

伍廷颺の生涯と業績

伍廷颺（ご ていよう）は、中華民国の著名な軍人にして政治家であり、特に新広西派（新桂系）における重要な偉人の一人です。彼は黄紹竑の有力な側近と見なされ、その政界での立ち位置は非常に高かったと言えます。己の本名に加え、字は展空と名乗っていました。

初期の経歴と軍歴

伍廷颺は、広西武備学堂を卒業し、国民革命軍において第15軍第1師の師長にまで昇進しました。その経歴は、彼の軍事的才能とリーダーシップを示すもので、国家の動乱期において重要な役割を果たしました。

政治的な台頭

彼の政治経歴は、1927年7月に広西省政府の委員に転任するところから始まります。その翌月には、広西省の建設庁の庁長として活動を開始。1929年5月には、黄紹竑の後を受けて一時的に広西省の政府主席に任命され、広西省の政局において影響力を持つようになりました。7月には中国国民党の広西省党部執行委員にも選出されますが、体制の変化に伴い、黄紹竑とともに広西省を離れる事となりました。

1931年2月、黄紹竑が広西善後督弁に復帰した際には、伍廷颺も広西善後会弁として重役に就任し、政権における役割を果たし続けました。

後の経歴

その後も、彼は黄紹竑の仕事を支える形で、1934年12月には浙江省政府主席に就任する黄紹竑の下で、翌年には浙江省政府委員兼建設庁長となります。これにより、彼は再び政治の中心的な役割を担うことになりました。さらに、1936年12月には湖北省政府に委員として参加し、建設庁長に昇進します。

翌年には、再度浙江省政府の庁官としての地位に復帰し、1946年までその役割を全うしました。1948年には行憲国民大会代表に選出され、その存在感を示しました。

最後の消息

しかし、1948年以降の伍廷颺の動向については、記録が途絶えており、彼の行方は不明となっています。多くの歴史的著作や資料が彼に関する記述を残しているものの、その後の彼の人生についての具体的な情報は皆無です。彼の影響力や政治的活動が後の世に与えた影響を知るには、さらに詳細な研究が求められています。

参考文献

• - 徐友春主編『民国人物大辞典 増訂版』河北人民出版社、2007年。
• - 劉寿林ほか編『民国職官年表』中華書局、1995年。

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