佐世保湾

佐世保湾：天然の良港と軍港の歴史

佐世保湾は、長崎県佐世保市と西海市に囲まれた湾であり、「佐世保みなとは廻れば七里 浦は七浦七岬」と謳われるように、その複雑な地形と天然の良港としての特性で知られています。

地理的特徴

佐世保湾は、西側を俵ケ浦半島によって外海（五島灘）から隔てられ、南側は針尾島を挟んで早岐瀬戸と針尾瀬戸を通じて大村[[湾]]と繋がっています。湾岸は典型的なリアス式海岸であり、山地が海岸近くまで迫っているため、平地は限られています。

環境省の定める基準によれば、佐世保湾は観汐橋、西海橋、寄舟埼、高後埼を結ぶ線と陸岸に囲まれた海域と定義されています。この海域は、港[[湾法]]に基づく佐世保港の区域にも含まれています。湾には、佐世保川、日宇川、早岐川などの河川が流れ込んでいます。

産業と軍港の歴史

佐世保湾が天然の良港として注目されたのは、外海との出入り口が俵ケ浦半島先端のわずか850メートルの水道に限られているため、外海からの攻撃に対する防御に適しているためです。また、湾中央部は大型艦船が停泊できるほどの水深を有しています。これらの地理的特性から、旧海軍は湾奥に軍港を設置しました（1889年、佐世保鎮守府開庁）。

以来、佐世保湾には旧海軍、米海軍、海上自衛隊の基地施設が多数存在しています。また、旧海軍工廠をルーツとする佐世保重工業をはじめ、造船業も盛んです。

しかし、佐世保湾の大部分が米海軍の制限水域となっているため、湾内での漁業活動や商業港としての機能は制約を受けています。

関連情報

日本の地理
湾の一覧
佐世保港
環境省＞法令・告示・通達＞排水基準を定める省令別表第二の備考6及び7の規定に基づく窒素含有量又は燐〈りん〉含有量についての排水基準に係る海域
弓張岳展望台からの佐世保湾 - 佐世保市役所
長崎ばーどアイ4K「向後崎警備所跡」：NBC長崎放送

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