佐藤友則 (競馬)

佐藤友則 元騎手：地方競馬1000勝の軌跡とその後

佐藤友則氏は、1982年岐阜県生まれの元地方競馬騎手です。2000年、笠松競馬場でデビュー。勝負服は胴黄・緑一本輪、袖緑・黄一本輪でした。163cm、51kgの体格で、好位差しを得意としていました。地方競馬教養センター騎手課程第71期生として、多くの競走に騎乗し、華麗な騎乗でファンを魅了しました。

地方競馬での活躍

デビューから地道に経験を積み重ね、2000年7月、ジーナで初勝利を飾ります。その後も勝利を重ね、2015年には地方競馬通算1000勝という偉業を達成しました。1000勝達成時には、多くの関係者やファンから祝福を受けました。数々の名馬に騎乗し、数々の勝利を収め、地方競馬史にその名を刻みました。特に得意とした好位差し戦法は、多くのレースで勝利をもたらしました。

中央競馬での挑戦

地方競馬での活躍だけでなく、中央競馬にも挑戦しました。2000年12月には、阪神競馬場で行われたシリウスステークスで中央競馬初騎乗を果たしました。そして2008年4月には、阪神競馬場第6競走で16番人気だったクイックリープに騎乗し、中央競馬初勝利。そのレースの配当は単勝4万7360円、複勝9990円と、JRA歴代でも上位にランクインする高配当となり、大きな話題を呼びました。

重賞競走での勝利

重賞競走でも素晴らしい成績を残しました。2006年、ケンゴウザンでマーチカップを制覇し、重賞初勝利。その後もクィーンロマンス、チェイリュイ、ケイゾク、オグリオトメ、オグリシルク、トウホクビジン、ゴールドブラザー、リプレイスインディ、タッチデュール、アップアンカーなど、多くの名馬に騎乗し、数々の重賞競走で好成績を残しました。これらの馬とのコンビネーションは、佐藤氏の騎手としての技量の高さを示すものとなりました。

騎手生活の終焉とその後

2020年8月1日、佐藤氏は騎手免許を更新せず引退しました。引退の背景には、2020年6月に発覚した笠松競馬における競馬法違反事件への関与疑惑がありました。岐阜県警による捜査を受け、その後、競馬関与禁止処分を受けることとなりました。2021年4月21日、騎手時代に賄賂の供与や勝馬投票券の購入を行ったとして、岐阜県地方競馬組合から無期限の競馬関与禁止処分を受けました。この処分により、佐藤氏は完全に競馬界から身を引くこととなりました。地方競馬1000勝という輝かしい実績を残した騎手の人生は、残念な形で幕を閉じました。

主な騎乗馬

ケンゴウザン (2006年 マーチカップ)
クィーンロマンス (2006年 スプリント)
チェイリュイ (2007年 ジュニアクラウン)
ケイゾク (2008年 オッズパーク・ファンセレクションin笠松)
オグリオトメ (2008年 東海クイーンカップ)
オグリシルク (2008年 東海ゴールドカップ)
トウホクビジン (2012年 絆カップ、2013年シアンモア記念)
ゴールドブラザー (2013年ゴールドジュニア、駿蹄賞)
リプレイスインディ (2013年サマーカップ)
タッチデュール (2014年くろゆり賞)
アップアンカー (2015年くろゆり賞)

情報源

公式ブログ
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地方競馬情報サイト
* nankankeiba.com

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