佐藤慎一 (官僚)

佐藤慎一について

佐藤慎一（さとう しんいち）氏は、1956年11月4日生まれの日本の財務官僚です。大阪府出身で、大阪府立天王寺高等学校を経て、1980年に東京大学経済学部を卒業後、大蔵省に入省しました。

キャリア

大蔵省入省後、大臣官房秘書課を皮切りに、主税局を中心にキャリアを重ねました。福岡国税局唐津税務署長、農林水産省大臣官房企画官、大蔵省関税局企画課長補佐などを歴任し、税制に関する専門知識を深めました。特に主税局での勤務が長く、税制第一課長補佐、総務課長補佐、税制第二課長など、税制改正や政策立案の中核を担いました。

2006年には大臣官房秘書課長に就任し、その後、大臣官房審議官（主税局担当）を経て、内閣官房内閣審議官、財務省大臣官房総括審議官を歴任しました。2013年には大臣官房長に昇進し、2014年には主税局長に就任。2016年には財務事務次官に就任しました。主税局長経験者が事務次官に就任するのは35年ぶりでした。

2017年に財務省を退職後、サントリーホールディングス顧問、第一生命経済研究所顧問、サンスター顧問などを務め、2019年には公益財団法人国際保険振興会理事長に就任、2022年には日本電産取締役にも就任するなど、民間企業や公益法人でも活躍しています。

人物像

佐藤氏は、主税局での勤務が長く、税制の専門家としての知識と経験が豊富です。主計局での勤務は、文部科学担当の主計官としての一年間のみでした。入省同期には、高橋洋一氏、岸本周平氏、後藤茂之氏など、各界で活躍する人物が多くいます。佐藤氏は、政策立案能力が高く、職人気質で、勝栄二郎氏などからも高い評価を受けていました。

森友学園問題

2018年には、森友学園問題に関連して減給10%1ヶ月の懲戒処分相当の処分を受けました。

主な役職

大蔵省大臣官房秘書課
大蔵省主税局総務課
福岡国税局唐津税務署長
農林水産省大臣官房企画官
大蔵省関税局企画課長補佐
大蔵省主税局税制第三課長補佐
大蔵省主税局税制第一課長補佐
大蔵省主税局総務課長補佐
大蔵省銀行局中小金融課企画調整室長
外務省在連合王国大使館参事官
総務庁行政管理局管理官
財務省主計局主計官（文部科学担当）
財務省主税局調査課長
財務省主税局税制第二課長
財務省大臣官房秘書課長
財務省大臣官房審議官（主税局担当）
内閣官房内閣審議官
財務省大臣官房総括審議官
財務省大臣官房長
主税局長
財務事務次官
サントリーホールディングス顧問
第一生命経済研究所顧問
サンスター顧問
クラウドポートアドバイザー
公益財団法人国際保険振興会理事長
日本電産取締役

入省同期

高橋洋一（嘉悦大学教授、元内閣官房参与）
岸本周平（元内閣府大臣政務官兼経済産業大臣政務官）
後藤茂之（経済再生担当大臣、元厚生労働大臣、法務副大臣）
寺田稔（元総務大臣、内閣府副大臣兼総務副大臣）
枝廣直幹（福山市長）
稲垣光隆（元国税庁長官、元関税局長）
林信光（元国税庁長官、元理財局長）
山崎達雄（元財務官、元国際局長、元国際局次長）
森信親（金融庁長官）
西村善嗣（東京国税局長、国税庁次長）
大西一清（元横浜税関長、大臣官房政策評価審議官）


佐藤慎一氏は、財務官僚として長年にわたり日本の財政に貢献し、退官後も様々な分野で活躍を続けている人物です。

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