佐藤真千子

佐藤真千子

佐藤真千子（さとう まちこ）は、日本のアメリカ政治、アメリカ外交、アメリカ史、国際政治を専門とする政治学者であり、博士（学術）の学位を有しています。現在は、静岡県立大学国際関係学部准教授および大学院国際関係学研究科准教授として教鞭を執っています。

経歴

アメリカ合衆国のポートランド大学で政治学を学び、1990年8月にBachelor of Artsの学位を取得。その後、獨協大学外国語学部英語学科を卒業し、文学士の称号を得ました。さらに、獨協大学大学院に進学し、英語学専攻で修士号（英語文化研究［国際関係］）を取得しました。

研究者としては、静岡県立大学大学院国際関係学研究科の助手、助教を経て、聖学院大学大学院でアメリカ・ヨーロッパ文化学を研究し、2010年に博士（学術）の学位を取得しました。博士論文の題は「「自由世界」の実現を目指して : フリーダム・ハウスの活動の軌跡第二次大戦からベトナム戦争まで 」です。2011年4月より静岡県立大学国際関係学部講師として、国際政治経済コースの講義を担当しています。大学院国際関係学研究科講師も兼務しています。

研究

専門は政治学であり、特にアメリカ政治、アメリカ外交、アメリカ史、国際政治の研究に従事しています。アメリカ合衆国における自由と民主主義の追求、非政府組織フリーダム・ハウスの研究に力を入れています。研究成果は多数の論文として発表されています。

所属学会は、日本国際政治学会、アメリカ学会、日本アメリカ史学会であり、アメリカ研究学会では2010年の全国研究大会の実行委員長を務めました。

略歴

1990年 - ポートランド大学政治学部卒業
1991年 - 獨協大学外国語学部卒業
1993年 - 獨協大学大学院外国語学研究科博士前期課程修了
1999年 - 静岡県立大学大学院国際関係学研究科助手
2007年 - 静岡県立大学大学院国際関係学研究科助教
2010年 - 聖学院大学大学院アメリカ・ヨーロッパ文化学研究科博士後期課程修了
2010年 - アメリカ研究学会全国研究大会実行委員長
2011年 - 静岡県立大学国際関係学部講師
2011年 - 静岡県立大学大学院国際関係学研究科講師

著作

佐藤真千子稿「冷戦期アメリカのインドシナ介入をめぐる対外政策の形成」『民主主義研究会紀要』26号、民主主義研究会、1997年
佐藤真千子稿「対ベトナム経済援助禁止をめぐるアメリカの国内拘束要因」『民主主義研究会紀要』27号、民主主義研究会、1998年
佐藤真千子稿「カーター政権の人権外交――政策決定過程における人権人道局の限界」『静岡県立大学国際関係学部研究紀要』13号、静岡県立大学、2000年
小浜裕久ほか稿「専門家制度のタイ調査報告――専門家派遣の需要と供給のミスマッチを制度面で改革せよ」『国際開発ジャーナル』524号、国際開発ジャーナル社、2000年
井上朋子・佐藤真千子・吉村紀子稿「大学教育におけるTOEIC指導――成果と課題」『国際関係・比較文化研究』1巻1号、静岡県立大学国際関係学部、2002年
佐藤真千子稿「アメリカ的自由世界を求めて――フリーダム・ハウスの活動の遍歴」『国際関係・比較文化研究』5巻1号、静岡県立大学国際関係学部、2006年
佐藤真千子稿「トルーマン政権におけるトルコの位置づけに関する一考察――『中東』から『ヨーロッパ』へ?」『国際関係・比較文化研究』5巻2号、静岡県立大学国際関係学部、2007年
佐藤真千子稿「押し戻された1年――2006年度国務省人権報告書の基調」『国際関係・比較文化研究』6巻1号、静岡県立大学国際関係学部、2007年
佐藤真千子稿「フリーダム・ハウスと冷戦後の世界」『聖学院大学総合研究所紀要』43号、聖学院大学総合研究所、2008年
佐藤真千子稿「アメリカによる民主化拡大と『自由の帝国』」『国際関係・比較文化研究』6巻2号、静岡県立大学国際関係学部、2008年
佐藤真千子稿「フリーダム・ハウスとノーマン・カズンズ」『国際関係・比較文化研究』10巻1号、静岡県立大学国際関係学部、2011年
佐藤真千子稿「ベトナム戦争期におけるフリーダム・ハウスの思想と活動――ジョンソン政権期を中心に」『国際関係・比較文化研究』11巻1号、静岡県立大学国際関係学部、2012年
佐藤真千子稿「米国の人権外交と対外援助」『国際関係・比較文化研究』12巻1号、静岡県立大学国際関係学部、2013年

関連人物

小浜裕久
吉村紀子

関連項目

アメリカ合衆国の外交史
アメリカ合衆国の政治
アメリカ合衆国の歴史

外部リンク

佐藤真千子 - 静岡県立大学
佐藤真千子 - KAKEN 科学研究費助成事業データベース
論文一覧（KAKEN、CiNii）

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