保土谷化学工業

保土谷化学工業株式会社

保土谷化学工業株式会社（HODOGAYA CHEMICAL CO.,LTD.）は、日本の化学メーカーであり、そのルーツは染料や曹達化学にあります。近年では、機能性樹脂や電子材料といった分野にも力を入れています。社名が示すように、横浜市保土ケ谷区が発祥の地ですが、現在の事業拠点は区内にはありません。

沿革

保土谷化学工業の歴史は、1915年に磯村音介が横浜市保土ケ谷区で創業した「程谷曹達工場」に始まります。この工場は、日本で初めて電解法による苛性ソーダの製造を開始しました。翌1916年には、株式会社程谷曹達工場として法人化され、1925年には保土谷曹達株式会社へと社名を変更しました。

1934年には、（旧）東洋曹達株式会社を合併し、現在の郡山工場が設立されました。1939年には、社名を保土谷化学工業株式会社に変更。戦後の1949年には、東京証券取引所、大阪証券取引所、名古屋証券取引所に株式を上場しました。

1960年代以降は、事業の多角化を進め、1960年には日東化学工業（現・三菱ケミカル）との共同出資により日本ポリウレタン工業株式会社を設立。1963年には、子会社の日本パーオキサイド株式会社を設立しました。その後も、株式会社アイゼン（1968年）、保土谷エンジニアリング株式会社（1976年）、保土谷建材工業株式会社（1978年）などを設立し、事業領域を拡大しました。

1990年代以降は、研究開発体制の強化や海外展開にも力を入れ、1991年には筑波研究所を開設。1993年には保土谷コントラクトラボ株式会社を設立、1997年には保土谷ロジスティックス株式会社を設立し、上海事務所を開設しました。2000年代に入ると、東北保土谷株式会社（2000年）、ナノカーボンテクノロジーズ株式会社（2006年）などを設立。海外では、米国、韓国、中国、ドイツなどに拠点を設けています。

2007年には本社を東京都港区へ移転し、2012年には東京都中央区へ再度移転しています。また、2013年には日本パーオキサイド株式会社を吸収合併し、事業の効率化を図っています。

事業内容

保土谷化学工業は、精密化学品、機能性樹脂、基礎化学品の3つの分野を柱として事業を展開しています。

精密化学品: 有機EL材料をはじめとする電子材料、染料、食用色素、食品・医薬品添加物、農薬原体などを製造・販売しています。
機能性樹脂: ポリウレタン材料、ポリマー、建材（硬化剤、防水剤、接着剤など）、鋳物砂用粘結剤などを製造・販売しています。
基礎化学品: 製紙用漂白剤（塩素酸ナトリウム）、過酸化水素、過炭酸ナトリウムなどを製造・販売しています。

事業所

本社: 東京都港区東新橋一丁目9番2号 汐留住友ビル
大阪支店: 大阪府大阪市中央区高麗橋4丁目1番1号
郡山工場: 福島県郡山市谷島町4番5号
横浜工場: 神奈川県横浜市鶴見区大黒町7番43号
南陽工場: 山口県周南市福川南町1番1号
南陽分工場: 山口県周南市開成町4530番地
筑波研究所: 茨城県つくば市御幸が丘45番地
台北事務所: 台北市大同区市民大道一段211號10樓20
デュッセルドルフ事務所: ドイツ・デュッセルドルフ市

関連会社

保土谷建材株式会社
保土谷ロジスティックス株式会社
保土谷コントラクトラボ株式会社
桂産業株式会社
保土谷アグロテック株式会社
保土谷UPL株式会社
HODOGAYA CHEMICAL (U.S.A.), INC.
HODOGAYA CHEMICAL KOREA CO.,LTD.
SFC CO.,LTD.
保土谷（上海）貿易有限公司
* HODOGAYA CHEMICAL EUROPE GmbH

保土谷化学工業は、これらの事業活動を通じて、社会の発展に貢献することを目指しています。

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