保坂和拓

保坂和拓について

保坂和拓（ほさか かずひら、1967年8月15日生）は、朝日放送テレビに所属していた元アナウンサー及び報道記者です。東京都新宿区で生まれた彼は、筑波大学附属中学校・高等学校を経て、早稲田大学教育学部英語英文学科を卒業し、1990年に朝日放送に入社しました。大学在学中は俳優を志して俳優座の研究生としても学びました。入社時の同期には、元アナウンサーの鳥木千鶴や上田慶行がいます。

放送キャリア

入社後、保坂はラジオの深夜番組「ABCミュージックパラダイス」のパーソナリティや、スポーツ中継における実況を担当しました。特にプロ野球、駅伝、サッカー、競馬など多様なスポーツイベントでの実況で知られています。彼の偉業の一つとして、2002年の日韓ワールドカップでは、在京キー局以外のアナウンサーとして唯一テレビ中継の実況に選ばれました。

また、全国放送の「熱闘甲子園」では、長島三奈が休業していた2000年度に八木沼純子と共にキャスターを務め、関西ローカルでは阪神タイガース戦中継の実況やヒーローインタビューも行いました。

ニュースキャスターとしての活動

保坂は報道職にも関心を持ち、2002年からはABCテレビの夕方のニュース番組「ABC NEWSゆう」でサブキャスターとしての役割を果たしました。2004年からは木・金曜日のメインキャスターを務め、その後、月〜水曜日のメインキャスターも担当することになりました。この番組では、2009年3月の終了まで橋詰優子と共に全曜日のメインキャスターとして活躍しました。後に放送された「NEWSゆう+」でも初代メインキャスターを務め、合計で約7年半にわたり夕方のニュース番組に携わったことになります。

メインキャスターを降板後は、テレビやラジオの定時ニュースを中心に活動し、時にはゴルフの実況中継も行うなど、多岐にわたるジャンルで活躍していました。また、演劇や洋楽に対する造詣が深く、『ABCミュージックパラダイス』では他の番組とは異なる洋楽のコーナーを設けていたことにも注目されています。

現在の活動

2011年にはアナウンサーの職を離れ、朝日放送報道局の記者として大阪府警の取材を中心に進めていました。さらに、新聞などのメディアで特集に登場することもありました。アナウンサー時代から続けている舞台活動にも参加し、いくつかの劇団の作品に定期的に出演しています。

2021年9月には朝日放送テレビのCSR推進部で次長を務めており、報道記者としてのキャリアを築きながらも、演劇や音楽といった文化的活動にも積極的に携わる姿勢を見せています。

過去の出演番組

テレビ番組には、「ABC NEWSゆう」、「NEWSゆう+」、「熱闘甲子園」や各種スポーツ中継が含まれます。また、ラジオ番組としては「全力投球!!妹尾和夫です」や「ABCミュージックパラダイス」などにも出演し、幅広いジャンルでファンに親しまれていました。

このように、保坂和拓は多様なメディアでの経験を積むことで、アナウンサーから報道記者へと進化し、メディア界での存在感を確立しています。

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