信州山由金

信州山 由金（しんしゅうざん よしかね）

信州山 由金は、1918年11月1日に長野県諏訪郡上諏訪町（現在の諏訪市岡村）で生まれ、1976年8月20日に57歳で亡くなった大[[相撲]]力士です。本名は河西 由金（かわにし よしかね）で、高砂部屋に所属していました。

生涯

18歳で角界に入り、1937年5月場所に初土俵を踏みました。1938年5月には序ノ口に昇進し、故郷にちなんだ「諏訪昇」を四股名としました。その後、1942年5月場所から、郷里の旧称である「信州山」に改名しました。1943年5月場所では幕下で全勝優勝を果たし、翌1944年1月場所で十両に昇進しました。

1945年11月場所には、初土俵から9年目にして念願の入幕を果たしました。この場所は戦後初の両国国技館での本場所であり、土俵も16尺と珍しいものでした。しかし、会場の屋根には穴が開いており、雨天順延となる日もありました。

1947年6月場所には西前頭4枚目まで昇進し、横綱・羽黒山に善戦したり、後に大関となる三根山に勝利するなど活躍を見せました。しかし、この場所では1勝9敗と大きく負け越してしまいました。その後は勝ち越すことができず、1948年10月場所を最後に29歳で引退しました。

引退後は東京都大田区大森で料理店を経営し、1976年8月20日に57歳で生涯を閉じました。

相撲スタイル

信州山の取り口は、右を差してからの寄り切りに鋭さがありました。また、長身でありながら頭を下げた堅実な相撲を得意としており、上手投げや打っ棄りも使うなど多彩な技を持っていました。

主な戦績

通算成績：98勝85敗11休、勝率.535
幕内成績：24勝31敗11休、勝率.436
現役在位：23場所
幕内在位：6場所
幕下優勝：1回（1943年5月場所）

四股名の変遷

諏訪昇 由金（すわのぼり よしかね）：1938年5月場所
諏訪登 由金（すわのぼり -）：1939年1月場所 - 1942年1月場所
信州山 由金（しんしゅうざん -）：1942年5月場所 - 1948年10月場所

参考文献

『戦後新入幕力士物語 第1巻』（著者：佐竹義惇、1990年10月、ベースボール・マガジン社刊）
『古今大[[相撲]]力士事典』（景山忠弘・小池謙二共著、1989年10月、国書刊行会刊）
『平成25年版 大[[相撲]]力士名鑑』（京須利敏・水野尚文共著、2012年12月、共同通信社刊）

関連項目

大[[相撲]]力士一覧

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