偕楽園駅

偕楽園駅（臨時駅）

偕楽園駅は、茨城県水戸市にあるJR東日本常磐線の臨時駅です。偕楽園の梅まつりの時期に合わせて営業し、多くの観光客に利用されています。

概要

偕楽園駅は、梅の見頃に合わせて期間限定で営業する珍しい駅です。営業期間中の土曜・休日には、下り方面（水戸方面）の列車のみが停車します。普通列車だけでなく、特急「ひたち」「ときわ」も停車するため、アクセスは非常に便利です。かつては指定席連結の快速列車だった臨時の特急列車も停車することがあります。

2012年まではIC乗車カード（Suicaなど）が利用できませんでしたが、2013年からは簡易Suica改札機が設置され、ICカードでの利用が可能になりました。

歴史

1925年（大正14年）2月2日：鉄道省の公園下仮降車場として開業
1949年（昭和24年）6月1日：日本国有鉄道が発足
1967年（昭和42年）2月1日：偕楽園仮降車場に改称
1969年（昭和44年）10月1日：偕楽園臨時乗降場に変更
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道の駅となる。偕楽園駅（臨時駅）に名称変更
1993年（平成5年）3月27日 - 5月30日：第10回全国都市緑化フェア開催期間中、上り線にもホームを設置、みどりの窓口を臨時営業
2011年（平成23年）3月12日以降：東日本大震災の影響で常磐線が運転見合わせとなり、偕楽園の休園も重なり、営業を取り止め
2013年（平成25年）2月20日：簡易Suica改札機を設置し、IC乗車カードの利用が可能に
2016年（平成28年）2月20日：リニューアル工事を実施。ホームと線路の高さを高くし、バリアフリー対策としてスロープを設置
2023年（令和5年）2月11日：営業キロが設定され、当駅発着の乗車券類の販売が開始。営業時間が1時間延長

駅構造

偕楽園駅は、下り線に単式ホーム1面1線が設置された地上駅です。上り線ホームは設置されていないため、上り列車は通過します。駅の管理は水戸駅が行っています。

小山・東京方面へ向かう場合は、一旦水戸方面行き列車に乗車して水戸駅で折り返す必要があります。いわき・日立・勝田方面から当駅へ来るときは、赤塚駅などで下り列車に乗り換える必要があります。そのため仙台発の臨時のひたち号は水戸駅から赤塚駅まで行って折り返し当駅に停車して水戸駅に向かいます。

ホームは11両編成までに対応しています。2015年以降、当駅を通る定期列車は最大10両編成のため、ドアカットは行われていません。かつてはE653系の14両編成で運転される特別急行列車「フレッシュひたち」があったため、その場合には後方3両をドアカットしていました。

駅周辺

偕楽園
茨城県立歴史館
常磐神社
茨城県護国神社
徳川ミュージアム
千波湖

駅周辺には、偕楽園をはじめとする観光スポットが数多くあります。これらの施設へは、駅前からバスも利用できます。

運賃計算および途中下車

2022年までは当駅には営業キロが設定されていなかったため、運賃計算には特例がありました。しかし、2023年の開設時から営業キロが設定されたことにともない、当駅発着の乗車券・特急券・グリーン券が発券出来るようになりました。

当駅は下り線のみの駅のため仙台方面からは赤塚駅 - 当駅間の折り返し乗車が、当駅から東京方面に向かう場合当駅 - 水戸駅間の折り返し乗車が認められています。

隣の駅

東日本旅客鉄道（JR東日本）

■常磐線（■水戸線直通含む、下り列車のみ停車）

特急「ひたち」「ときわ」一部列車臨時停車駅

赤塚駅 - （臨）偕楽園駅 - 水戸駅

まとめ

偕楽園駅は、梅の時期に偕楽園を訪れる観光客にとって非常に便利な駅です。臨時駅ならではの魅力と、周辺の観光スポットを合わせて楽しんでみてはいかがでしょうか。

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