元浦港

元浦港について

元浦港は、鹿児島県鹿児島郡十島村に属する地方港湾です。トカラ列島の諏訪之瀬島の南端西岸、東シナ海に面した場所に位置しています。港湾管理者は十島村が担っています。

港湾の分類と現状

統計法に基づく港湾調査規則において、かつては乙種港湾に分類されていましたが、調査対象港湾の見直しにより、2010年度以降は調査対象外となっています。

歴史と利用状況

かつては村営航路が就航していましたが、1977年に切石港の改修工事が始まり、1983年からは切石港での接岸と荷役が可能になりました。そのため、現在は切石港が主な発着港となっていますが、天候や海況によっては、元浦港が補完港として利用されています。

2009年度のデータでは、発着数は6隻（総トン数8,505トン）、利用客数は77人（乗船39人、上陸38人）でした。

航路

十島村が運航するフェリー「フェリーとしま」は、通常切石港を利用しますが、同港が利用できない場合に元浦港を代替として利用します。また、十島村が保有する高速観光船「ななしま2」もチャーター運航で利用することが可能です。

主な航路は以下の通りです。

鹿児島港（本港区南埠頭） - 口之島 - 中之島 - 平島 - 諏訪之瀬島（切石港または元浦港） - 悪石島（やすら浜港） - 小宝島（小宝島港） - 宝島 - 奄美大島（名瀬港）

港湾施設

港湾施設は、島の南端東岸に建設されており、岸壁となる突堤や小型船用の船溜まりが整備されています。

関連情報

• - 日本の港湾一覧#鹿児島県

脚注・参考文献

• - 国土交通省『港湾統計（年報）』(2009年)
• - 十島村離島航路改善協議会『航路改善計画』(2015年2月2日)

外部リンク

• - 十島村 - 諏訪之瀬島

もう一度検索