切石港

切石港について

切石港（きりいしこう）は、鹿児島県鹿児島郡十島村に属する、諏訪之瀬島の南端東岸に位置する港湾です。東シナ海に面しており、十島村の管理下にある地方港湾として、地域住民の生活を支える重要な役割を担っています。

港の概要

この港は、統計法に基づく港湾調査規則において乙種港湾に分類されています。村営航路が就航しており、島外との重要な交通手段となっています。しかし、天候や海況によっては、切石港ではなく、補完港である元浦港が利用されることもあります。

以前は、岸壁が完成していなかったため、「艀取り」という方法で荷役作業が行われていました。しかし、1977年に切石港の改修事業が開始され、1983年からは船舶が直接岸壁に接岸して荷役を行うことが可能となり、利便性が大幅に向上しました。

2015年度のデータによると、切石港の発着数は226隻で、総トン数は314,366トンでした。また、利用客数は1,362人に達し、その内訳は乗込人員が582人、上陸人員が780人となっています。これらの数字からも、切石港が島民の生活や物流において重要な役割を果たしていることがわかります。

航路

切石港には、主に十島村が運営する村営航路が就航しています。具体的な航路は以下の通りです。

鹿児島港（本港区南埠頭）
口之島
中之島
平島
諏訪之瀬島（切石港または元浦港）
悪石島（やすら浜港）
小宝島（小宝島港）
宝島
奄美大島（名瀬港）

これらの島々を結ぶ航路には、週2往復のフェリー「フェリーとしま」が就航しています。また、十島村が所有する高速観光船「ななしま2」もチャーター便として利用することができ、観光客の移動手段としても活用されています。

港湾施設

切石港の施設は、島の南端東岸に建設されています。主な施設としては、船舶が接岸するための突堤や、小型船が停泊するための船溜まりが整備されています。これらの施設により、船舶の安全な航行と効率的な荷役作業がサポートされています。

関連情報

切石港に関するより詳しい情報は、以下のリンクから確認できます。

日本の港湾一覧#鹿児島県

参考資料

国土交通省『港湾統計（年報）』(2016年).
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00600280&kikan=00600
十島村離島航路改善協議会『航路改善計画』(2015年2月2日).
http://www.tokara.jp/%E5%8D%81%E5%B3%B6%E6%9D%91%E8%88%AA%E8%B7%AF%E6%94%B9%E5%96%84%E8%A8%88%E7%94%BB%EF%BC%88H27.2.2%EF%BC%89.pdf

外部リンク

十島村 - 諏訪之瀬島
十島村港監視カメラシステム - 諏訪之瀬島（切石港）

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