兒島真二

地方競馬を駆け抜けた名騎手・児島真二の軌跡

児島真二氏は、1962年生まれの地方競馬騎手として、長きに渡り活躍しました。そのキャリアは、1981年の名古屋競馬場デビューから始まり、2022年の引退まで実に41年にも及びます。

鹿児島県出身の児島氏は、中学卒業後に名古屋へと移り住み、競走馬の世界へと足を踏み入れました。塚田隆男厩舎に所属し、1981年6月22日、ハチノダービーに騎乗してデビュー戦を迎えます。そして同年7月、スルガパレスで初勝利を手にしました。

その後、児島氏は数々の勝利を重ね、1983年にはスーパーライト記念でシナノイチフジに騎乗し、重賞初制覇という栄光を掴みました。地道な努力と類まれな騎乗技術は、周囲の注目を集め、1992年にはNARグランプリ優秀騎手賞を受賞するまでに至ります。

1997年、地方通算8153戦目で1000勝という大きな節目を達成。さらに2010年には地方通算15899戦目で2000勝を達成するなど、記録的な勝利数を積み重ねていきました。

児島氏の騎手人生は、数々の名馬との出会いでも彩られています。シナノイチフジ、イナズマガッサン、レイナワルツ、ウォータープライドなど、数々の名馬に騎乗し、数々の重賞競走を制覇しました。特に、2013年に33年目にして掴んだ東海ダービー優勝は、彼の長年の努力と情熱の結晶と言えるでしょう。

2015年には、名古屋競馬場から佐賀競馬場へと移籍。新たな環境で活躍を続け、佐賀競馬場でも多くの勝利を挙げました。そして2019年11月、通算20837戦目で2500勝という金字塔を打ち立てました。

2022年6月19日、長年にわたる騎手生活に幕を閉じました。41年間、地方競馬界の第一線で活躍し続けた児島真二氏の功績は、後世に語り継がれるべきでしょう。

彼の騎乗馬として名を馳せた馬たちも、数多く存在します。

シナノイチフジ（1983年スーパーライト記念、シルバー争覇）
マイノーブル（1986年中日スポーツ杯）
サラニマサル（1986年オーガストハンデ）
ミスターナムラ（1989年秋の鞍）
ミヤシロナイト（1990年新春グランプリ）
ラブリースイセイ（1990年シルバー争覇）
イナズマガッサン（1992年スーパーライト記念、アラブカップ、帝冠賞、楠賞全日本アラブ優駿）
スノーボール（1992年東海クィーンカップ）
サイシマ（1995年アラ・プリンセス特別）
キャニオンスター（1996年名古屋杯、1996年シルバー争覇）
ジョージサラー（1997年アラブカップ、オグリオー記念）
トライバルサンダー（1998年オグリオー記念）
ブラウンライアン（2001年岐阜金賞、名古屋記念、2002年名港盃）
カンセイグローバル（2001年ライデンリーダー記念、2002年駿蹄賞）
キーニシキ（2002年スプリンター争覇）
レイナワルツ（2004年東海菊花賞、2005年名古屋記念、東海桜花賞、2006年名古屋記念、2007年名古屋記念）
モナクカバキチ（2005年名古屋杯）
サンキンスピーチ（2008年梅見月杯）
ノゾミカイザー（2008年スプリングカップ、岐阜金賞）
マルカハンニバル（2011年岐阜金賞）
ウォータープライド（2012年ゴールドウィング賞、2013年新春ペガサスカップ、若草賞、東海クイーンカップ、東海ダービー）
ソウダイショウ（2015年九州ジュニアチャンピオン）
シンゲツ（2016年佐賀弥生賞）
エリザベスセーラ（2017年カペラ賞）
スーパーノヴァ（2018年九州大賞典）
スーパージンガ（2019年佐賀王冠賞）
トップレベル（2020年九州ダービー栄城賞）
グレイトパール（2021年九州大賞典、中島記念）

児島真二氏の功績は、地方競馬の歴史に深く刻まれています。彼の活躍は、多くの競馬ファンに感動と勇気を与え続けました。地方競馬の発展に大きく貢献した、偉大な騎手の一人と言えるでしょう。

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