八日町 (八王子市)

八日町（ようかまち）の概要

八日町は、東京都八王子市の中央部に位置する町名で、住居表示が実施されています。八王子市内の主要道路である国道16号と国道20号が交差する交通の要衝であり、かつては甲州街道沿いの宿場町として栄えました。

地理と交通

八日町は、東は横山町、南は南町・南新町、西は八幡町、北は本町・大横町と隣接しています。町の中心部を東西に国道16号と国道20号の重複区間が走り、それによって街区が分断されています。甲州街道沿いには商店や金融機関が立ち並び、バス路線も充実しています。京王電鉄バス、西東京バス、神奈川中央交通西の路線が利用でき、八王子駅や京王[[八王子駅]]からのアクセスも良好です。

歴史

八日町の地名は、江戸時代に甲州街道沿いに設けられた八王子十五宿の一つ、八日市宿に由来します。八王子十五宿は、横山宿（現：横山町）と八日市宿を中心に発展し、4と8の付く日に市が立ちました。4の付く日は横山宿、8の付く日は八日市宿で市が開催され、絹織物をはじめとする様々な商品が取引されました。これが「八日町」の地名の起源です。

かつては八王子の中心市街地として繁栄し、昭和30年代には地元資本の百貨店であるまるき百貨店やイノウエ百貨店が開業しました。しかし、昭和40年代に入ると、繁華街の中心が八王子駅寄りの横山町に移り、百貨店は相次いで閉店しました。

まるき百貨店の建物は、その後、八王子岡島を経て八王子エルシィとして現存しています。一方、イノウエ百貨店は忠実屋八日町店を経て解体され、跡地には高層マンションが建設されました。

その後、繁華街の中心は鉄道駅周辺に移り、駅へのアクセスが良い立地が注目され、高層マンションの建設が進んでいます。しかし、甲州街道沿いには旧来からの商店街の面影も残っており、新旧の建物が混在する街並みとなっています。

沿革

1882年（明治15年）7月：町村分合により、江戸期の八日市宿が八王子八日町に改称。
1889年（明治22年）4月1日：町村制施行により、八王子町が成立。八王子八日町の町域が八日町となる。
1968年（昭和43年）8月1日：住居表示が実施。

経済

八日町には、くまざわ書店などを運営するくまざわ本社や、かつて百貨店だった八王子エルシィがあります。ペットの専門店コジマや、シンガーソングライター松任谷由実の生家である荒井呉服店もこの地にあります。多摩地区で歴史のある企業の一つである井桁屋（イゲタヤ）や、多摩信用金庫八王子中央支店も所在しています。

かつてはまるき百貨店、イノウエ百貨店、忠実屋八日町店などの大型商業施設が存在しましたが、時代の変遷と共に閉店しています。まるき百貨店は八王子岡島を経て、現在は八王子エルシィとして利用されています。

交通

八日町には以下の道路やバス路線が通っています。

道路：
国道20号（甲州街道）
国道16号（東京環状）
バス：
京王電鉄バス：京王[[八王子駅]] - 八日町4丁目 - 館ヶ丘団地方面
西東京バス：京王[[八王子駅]] - 八日町4丁目 - 杏林大学・戸吹・みつい台・楢原町方面など
神奈川中央交通西：八王子駅 - 八日町4丁目 - 相模湖駅

主要施設

八日町には、八王子市夢美術館やカトリック八王子教会があります。

ゆかりのある人物

シンガーソングライターの松任谷由実が八日町出身です。

まとめ

八日町は、八王子の中心部で、宿場町としての歴史を持つ地域です。商業の中心が駅周辺に移るなどの変化がありましたが、現在も旧来の商店街の雰囲気を残しつつ、高層マンションも建設され、新旧が混在するエリアとなっています。

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