八木一郎 (政治家)

八木 一郎（やぎ いちろう）の生涯と業績

八木一郎は、1901年7月23日に愛知県の渥美郡高師村藤並（現在の豊橋市藤並町）で生まれました。彼は八木用作の長男として誕生し、のちに日本の農林技官として、また政治家としての道を歩むことになります。

学歴と初期のキャリア

1923年に東京高等蚕糸学校を卒業後、八木は農林技官としてのキャリアをスタートさせました。彼は東京府や愛知県、さらには農林省、興亜院、大東亜省などの機関で働き、その知識と経験を積んでいきました。1946年には退官し、次なるステージへと進みます。

政界への進出

1947年、八木は第23回衆議院議員総選挙において愛知5区から民主党候補として立候補し、見事に当選を果たしました。彼は衆議院議員を5期にわたって務め、内閣委員長および1957年には岸内閣の農林政務次官も歴任しました。しかし、1960年の第29回衆議院議員総選挙では落選を経験します。

参議院への転身

衆議院での経験を経て、1963年には参議院に鞍替えし、杉浦武雄議員の死去に伴う補欠選挙で初当選を果たします。以降、彼は参議院において4期にわたり議員を務め、商工委員長、外務委員長、予算委員長など重要な役職を歴任しました。彼の政治キャリアは、さまざまな委員会での活動に裏打ちされています。

受章と政界引退

八木は、1972年には秋の叙勲において勲一等瑞宝章を受章し、その後1984年の春には勲一等旭日大綬章を受けるなど、多くの栄誉に恵まれました。この年の第13回参議院議員通常選挙には出馬せず、政界から引退しました。引退後も、豊川用水土地改良区理事や全国養蚕農協連合会顧問、全国農業共済組合顧問などの役職で貢献しました。

晩年と評価

八木一郎は1990年2月25日に88歳でこの世を去りました。彼の死去に際しては、正五位から正三位に叙されました。政治家としての彼の功績は、長年にわたる農業政策の推進や、農林業に対する彼の深い理解と情熱に支えられており、多くの人々に影響を与え続けています。

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