八王子 (さいたま市)

八王子 (さいたま市中央区)

八王子は、埼玉県さいたま市中央区に位置する町名です。一丁目から五丁目までの区域に分かれており、かつては武蔵国足立郡に属する八王子村でした。この地名は、かつてこの地にあった八王子権現（現在の八王子神社）に由来しています。

地理

八王子は、さいたま市中央区の西部に位置し、旧与野市の範囲に属します。一丁目から五丁目にかけて東西に広がり、四丁目と五丁目の間には白神川が流れています。この川は、地域の自然環境に潤いを与えています。

歴史

江戸時代

江戸時代、八王子村は武蔵国足立郡植田谷領に属していました。当初は幕府領でしたが、一時的に旗本浅岡氏の知行地となる時期もありました。当時の様子は『新編武蔵風土記稿』にも記述されており、民戸が30余り存在していたことがわかります。

明治時代

明治時代に入ると、八王子村は代官大竹左馬太郎支配所の管轄下にある幕府領となりました。その後、武蔵知県事、大宮県、浦和県を経て、1871年に埼玉県に編入されました。1879年には北足立郡に属することになりました。

明治以降

1889年、町村制施行により、与野町、小村田村などと合併し、与野町の一部となりました。八王子村は与野町の大字八王子としてその名が残されました。1931年には耕地整理が完了し、1958年には与野市が誕生し、その大字となりました。その後、1960年には土地改良事業が完了しました。
1962年には一部が浦和市に編入され、大字の境界も調整されました。1981年には住居表示が実施され、八王子一丁目から五丁目が設置され、大字八王子は消滅しました。2001年には与野市がさいたま市に合併し、さいたま市の町名となり、2003年にはさいたま市中央区の町名となりました。

地価

2015年1月1日に公表された公示地価によれば、八王子3-7-12の地点で1平方メートルあたり13万8000円となっています。これは、住宅地としての価値を示しています。

世帯数と人口

2017年9月1日時点での世帯数と人口に関する詳細なデータは、関連情報をご確認ください。

小・中学校の学区

さいたま市立の小中学校に通う場合の学区は、市の教育委員会が定める規則に基づきます。詳細については市のホームページなどで確認ください。

交通

鉄道

八王子地内には鉄道は敷設されていませんが、徒歩圏内にはJR埼京線の与野本町駅があります。ただし、八王子3丁目からは約1.4km離れています。

道路

地域内には、白神通りや白鍬通りといった主要な道路が整備されています。

寺社・史跡

八王子には、以下の寺社や史跡が存在します。

八王子神社
浅間神社（八王子神社境内に立地）
白山神社
前原遺跡（古墳〜平安期の集落跡）
苗塚遺跡（同上）

施設

地域内には、以下の公共施設や教育施設があります。

さいたま市立八王子中学校
さいたま市八王子ポンプ場
さいたま市消防団西分団
かやのき団地
八王子運動公園（サッカー場、野球場など）
青いとり幼稚園
入間川部屋
八王子南児童遊園地
浅間神社児童遊園地
八王子北児童公園

参考文献

「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 11 埼玉県（増補版）』角川書店、1980年
「八王子村」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ154足立郡ノ20、内務省地理局、1884年
旧高旧領取調帳データベース

関連項目

さいたま市の地名
埼玉県第5区

外部リンク

さいたま市地図情報 - さいたま市
さいたま市中央区ガイドマップ - さいたま市

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