八重垣稲荷神社

八重垣稲荷神社

八重垣稲荷神社は、東京都小金井市中町に位置する神社です。元々は元禄13年（1700年）に渡邊家の先祖によって創建され、現在の本殿裏手にあたる場所に社が建てられました。現在では、地域住民に「憩いの杜」として親しまれています。

概要

この神社は、特定の氏子を持たない崇敬者神社であり、厄除け、交通安全の祈願が行われるほか、縁結びの神社としても知られています。境内は自然が豊かで、栗林を生かした敷地内には、キツネのパネルが設置され、四季折々の草花や木々が楽しめます。特に、スミレ、ホウチャクソウ、ウマノアシガタなど、多様な植物が見られます。小金井市が推奨する「開運『小金井七福』福福コース」の最後の神社としても知られ、多くの参拝者が訪れます。

参道には、武蔵国総社大國魂神社で古く使われていた敷石が用いられており、境内に設置された歴史碑には、その由来が記されています。アクセスは、CoCoバス中町循環の八重垣稲荷神社停留所のすぐそばにあり、公共交通機関でのアクセスも便利です。

祭神

八重垣稲荷神社では、以下の三柱の神様が祀られています。

猿田彦神（サルタヒコノカミ）：伊勢の猿田彦神社から勧請
稲田姫神（イナダヒメノカミ）：松江の八重垣神社から勧請
倉稲魂神（ウカノミタマノカミ）：京都の伏見稲荷大社から勧請

歴史

元禄13年（1700年）: 創建。
享保年間: 社殿が建立。
1999年（平成11年）: 現在地に社殿を建立し、遷座。

社殿その他の施設

境内には、以下の施設があります。

社務所：神社の運営や参拝者の対応を行う場所。
鳥居：神域と現世を区切る結界の役割を持つ。
手水舎：参拝前に心身を清める場所。
本殿：神様が祀られている最も重要な建物。
古札納所：古くなったお札やお守りを納める場所。

祭事・年中行事

八重垣稲荷神社では、年間を通して様々な祭事や行事が行われています。

毎月: 月次祭。
1月1日: 祭旦祭。
1月: 鏡開き。
2月: 初午祭、祈年祭。
10月第三土・日曜日: 例祭（例大祭）。
12月31日: 年越の祓。

参拝

参拝の際には、手水で心身を清めた後、「二拝二拍手一拝」の作法で神様にお参りします。

自然

境内には豊かな自然が残されており、以下の植物が見られます。

スミレ
ホウチャクソウ
ウマノアシガタ
マスクサ
ジュズスゲ（スゲ属）
ナルコスゲ
タケニグサ
トコロ
アカネ
ヒヨドリジョウゴ
ミズヒキ
竹林

これらの植物は、季節ごとに異なる表情を見せ、訪れる人々の心を癒してくれます。

その他

八重垣稲荷神社に関する情報は、以下の資料や外部リンクからも確認できます。

文献:
『聞き書き集・小金井の女性たち-時代を歩む』 小金井女性史を作る会
「インタビュー 八重垣稲荷神社 宮司 渡邉卓利さん 奥様 孝子さん」『小金井市民新聞』小金井市民新聞社、2006年11月25日、2面。
外部リンク:
東京都神社庁
資料:
普段顔の野草園 神社内の特徴を捉えた写真

八重垣稲荷神社は、歴史と自然が調和した、訪れる人々に安らぎを与える場所です。

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