CoCoバス

CoCoバスとは

CoCoバスは、東京都小金井市が運行するコミュニティバスです。市内を網羅する5つの循環路線で、市民の日常生活を支える重要な交通手段となっています。

運行形態

CoCoバスは、小型バスを使用する「CoCoバス」と、ワゴン車を使用する「CoCoバス・ミニ」の2つの形態で運行されています。

CoCoバス: 主に市内主要部を巡回する4路線で使用され、京王バス府中営業所が運行を委託されています。
CoCoバス・ミニ: 一部の狭隘な地域をカバーする1路線で使用され、つくば観光交通が運行を委託しています。

路線概要

2022年現在、以下の5つの循環路線が運行されています。各路線は、市内の主要な3つの鉄道駅（武蔵小金井駅、東小金井駅、新小金井駅）を起点または経由しています。

1. 北東部循環: 武蔵小金井駅北口を起点とし、東小金井駅を経由して再び武蔵小金井駅に戻るルートです。
2. 貫井前原循環: 武蔵小金井駅南口を起点とし、前原町、貫井南町を経由して武蔵小金井駅南口に戻るルートです。一部区間で府中市内を経由します。
3. 東町循環: 東小金井駅を起点とし、新小金井駅を経由して東町を周回するルートです。唯一、東小金井駅を発着する路線です。
4. 中町循環: 新小金井駅を起点とし、武蔵小金井駅南口を経由して再び新小金井駅に戻るルートです。
5. 野川・七軒家循環: 武蔵小金井駅南口を起点とし、武蔵野公園方面を巡回するルートです。この路線のみ「CoCoバス・ミニ」で運行されます。

運行開始の背景

CoCoバスは、小金井市内の交通空白地帯の解消と、高齢者や障害者などの交通弱者の移動手段を確保するために、2003年に運行を開始しました。特に小金井街道・新小金井街道以東の地域では、バス路線の必要性が高まっていました。

愛称の由来

「CoCoバス」という愛称は、市民からの公募によって決定されました。小金井市の「Co」、コミュニティバスの「Co」、そして「心（CoCoろ）」の通うバスという3つの意味が込められています。

停留所

各停留所には番号が振られており、起点の停留所番号は「0」となっています。ただし、中町循環ルートでは、武蔵小金井駅南口も「0」とされており、新小金井駅と二重付番になっています。

運賃と乗車券

CoCoバスの運賃は、大人・小人ともに100円均一で、未就学児は無料です。東京都シルバーパスや障害者手帳による割引はありません。

回数券

紙式の専用回数券（21枚綴り2,000円）が、車内、京王バス府中営業所、つくば観光交通本社で販売されています。回数券はCoCoバスとCoCoバス・ミニの両方で利用できます。

ICカード

京王バスが運行を受託するCoCoバス路線では、PASMOやSuicaなどの交通系ICカードが利用できます。ただし、IC運賃の適用はありません。また、バス利用特典サービスは対象外です。CoCoバス・ミニでは、交通系ICカードは利用できません。

定期券

専用の定期券は発売されていませんが、京王バスの金額式IC定期券「モットクパス」で乗車した場合は、残高から運賃100円が引き去られます。

路線詳細

北東部循環（1号線）

武蔵小金井駅北口を起点とし、地蔵通り西、東小金井駅、法政大学、関野橋、小金井公園入口、たてもの園入口、緑町四丁目、小金井郵便局、小金井市役所入口を経由して、武蔵小金井駅北口に戻ります。2003年3月1日に運行を開始しました。

貫井前原循環（2号線）

武蔵小金井駅南口を起点とし、小金井市役所、幡随院、神明宮入口、貫井南センター入口、池の上通り、貫井団地、新町一丁目東、貫井南町二丁目、貫井南町四丁目、東京経済大学前を経由して、小金井市役所、武蔵小金井駅南口に戻ります。2005年3月20日に運行を開始しました。

東町循環（3号線）

東小金井駅を起点とし、駅開設記念館前、農工大通り東、新小金井通り、東町一丁目、新小金井駅、ならびが丘、友愛会館、東町四丁目西交差点、東大通り南を経由して、東小金井駅に戻ります。2005年3月20日に運行を開始しました。2023年4月1日に起終点が東小金井駅北口に変更され、経路も一部変更されました。

中町循環（4号線）

新小金井駅を起点とし、東大通り南、武蔵野公園入口、美術館入口、市立図書館、太陽病院、武蔵小金井駅南口、中町四丁目、市立図書館、八重垣稲荷神社、農工大を経由して、新小金井駅に戻ります。2005年4月26日に運行を開始しました。

野川・七軒家循環（5号線）

武蔵小金井駅南口を起点とし、金蔵院北、西念寺、小金井神社南、七軒家通り、はけの森美術館、西念寺、質屋坂下を経由して、武蔵小金井駅南口に戻ります。2008年9月7日に運行を開始しました。この路線は、狭隘な道路を通るため、ワゴン車タイプのCoCoバス・ミニで運行されます。

車両

CoCoバスでは、日野・ポンチョの小型バスが使用されています。定員は36名で、ノンステップバスです。CoCoバス・ミニでは、トヨタ・ハイエースコミューターが使用されています。定員は11名で、補助ステップと車椅子スペースを備えています。

車両デザイン

専用車両は、小金井市の花である「小金井桜」をイメージした桜色の車体に、カラフルなCoCoバスのロゴが配されています。また、小金井市のマスコットキャラクター「こきんちゃん」のステッカーも貼られています。

過去の車両

過去には、日野・リエッセが使用されていましたが、2015年までに全て新車のポンチョに置き換えられました。リエッセは、環境に配慮してCNG車として導入されていました。

関連情報

脚注

詳細については、小金井市公式サイトのCoCoバスのページをご覧ください。

関連項目

小金井市#交通
京王バス府中営業所
ぶんバス・ちゅうバス - 同時期に開業した近隣市のコミュニティバス
フラットフィールド - CoCoバスのリエッセのCNG改造を担当
コミュニティバス / 乗合タクシー
日本のコミュニティバス一覧#多摩地域

外部リンク

CoCoバス - 小金井市公式サイト
つくば観光交通株式会社

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