六原駅

六原駅

六原駅（ろくはらえき）は、岩手県胆沢郡金ケ崎町三ケ尻丹蔵堰に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）と日本貨物鉄道（JR貨物）の東北本線の駅です。

歴史

六原駅は、その歴史の中で、信号場から駅への昇格、貨物輸送の開始、そして無人化といった変遷を経験してきました。

1922年（大正11年）5月20日：三ケ尻信号場として開設。
1937年（昭和12年）2月1日：駅に昇格し、六原駅として開業。この時点では旅客営業のみでした。
1965年（昭和40年）6月1日：白河パルプ工業（後の三菱製[[紙]]北上工場）への専用線が竣工し、貨物取り扱いを開始。駅舎も専用線設置のために改築されました。
1984年（昭和59年）2月1日：荷物の取り扱いを廃止。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、JR東日本とJR貨物の駅となりました。
1988年（昭和63年）8月22日：コンテナ貨物の取り扱いを開始。
1990年（平成2年）11月23日：放火事件が発生し、保線管理室が全焼する被害に遭いました。
1999年（平成11年）7月：業務委託化。
2012年（平成24年）3月17日：定期貨物列車の停車が廃止され、六原オフレールステーションが開設。コンテナ輸送はトラック代行となりました。
2014年（平成26年）10月1日：出札窓口が廃止され、改札業務のみとなりました。
2019年（平成31年・令和元年）3月16日：終日無人化。同年9月には、簡易自動券売機が廃止され、乗車駅証明書発行機に置き換えられました。
2024年（令和6年）10月1日：えきねっとQチケのサービスを開始。12月12日には、駅舎内に喫茶・雑貨店舗「キチ商店」がオープンしました。

駅構造

六原駅は、2面3線の地上駅です。駅舎側には下り本線用の単式ホーム1面1線があり、跨線橋で連絡しています。上り本線と中線（予備ホーム）用の島式ホーム1面2線が設けられています。駅構内は金ケ崎町と北上市にまたがっていますが、駅舎は金ケ崎町にあります。

特筆すべきは、単式ホームと駅舎の間には、かつて三菱製[[紙]]北上工場へ伸びていた旧専用線が通っており、そのため両ホームは跨線橋で繋がっている点です。

現在は北上駅が管理する無人駅で、乗車駅証明書発行機が設置されています。2019年3月16日までは、JR東日本東北総合サービスに業務委託されていました。

また、2024年4月からは、JR東日本盛岡支社によって駅舎の利活用に向けた準備工事が始まり、駅事務室部分が地域事業者へ譲渡され、待合室の美化や店舗スペースの整備が行われ、同年12月には喫茶・雑貨店舗「キチ商店」が駅舎内に開業しました。

さらに、駅構内には、岩手県内の東北本線で唯一となる第4種踏切「花沢踏切」があります。この踏切は、上下本線、中線、保守車両留置線、そして旧専用線の跡地を含む計6線を横断し、その長さは40メートル以上にも及びます。

のりば

1番線：下り本線（一ノ関・仙台方面）
2番線：中線（定期旅客列車の使用なし）
3番線：上り本線（盛岡方面）

貨物取扱・専用線

六原駅は、JR貨物の駅として、コンテナ貨物と車扱貨物の取り扱いを行っています。かつては、三菱製[[紙]]北上工場へ至る全長0.8キロメートルの専用線があり、紙製品の発送や液体塩素の搬入に使用されていました。この専用線は、工場のそばを通る国道4号からその末端部分や車止めを見ることができました。

2012年のダイヤ改正までは、陸前山王駅発八戸貨物駅行きの臨時専用[[貨物列車]]が停車し、貨車の解放・連結を行っていました。現在は貨物列車の停車はなく、六原オフレールステーションが開設され、水沢駅との間でトラック便による輸送が行われています。

利用状況

JR東日本によると、2000年度から2017年度までの1日平均乗車人員の推移が公表されています。

駅周辺

国道4号
イオンスーパーセンター金ヶ崎店
県南運転免許センター
三菱製[[紙]]北上工場
北上川
東北自動車道 北上金ヶ崎インターチェンジ
六原駅前郵便局

隣の駅

東日本旅客鉄道（JR東日本）

■東北本線

金ケ崎駅 - 六原駅 - 北上駅

脚注

注釈

出典

報道発表資料

新聞記事

利用状況

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧

外部リンク

* 駅の情報（六原駅）：JR東日本

もう一度検索