共産主義者同盟赤軍派（プロレタリア革命派）

共産主義者同盟赤軍派（プロレタリア革命派）について

共産主義者同盟赤軍派（プロレタリア革命派）は、1974年に設立された日本の新左翼党派であり、その議長は塩見孝也である。赤軍派の設立メンバーには永田洋子、坂東國男、植垣康博が含まれており、いずれも獄中にいた。赤軍派は当初の略称として「赤軍派プロ革派」や「赤軍（プロ革派）」などの名称が使用されていた。

結成の背景

赤軍派は連合赤軍事件の影響を受けており、事件後に形成された分裂状態から脱却すべく、塩見孝也が1974年にプロレタリア革命派を結成した。この時、新左翼運動が衰退傾向にあったため、塩見は武装闘争によって政治状況を変えようとする「攻撃的蜂起」を掲げた。彼は、トロツキズムと毛沢東思想の混合を評価しつつ、前提に思想問題の解決があるべきだと考えていた。また、連合赤軍での同志殺害事件については、真の責任はその総括要求をした者たちにあると主張した。この考え方は永田洋子や坂東國男らによって支持を受け、彼らはプロ革派への参加を決意した。

初期活動と内部対立

プロ革派の活動は結成当初から過激であり、暴力的な党派闘争が中心となった。塩見は突然、連合赤軍の総括を打ち切り、反対したメンバーを除名するなどの厳しい措置を取った。このような行動により、プロ革派は急速に内部矛盾を深めていくこととなった。特に、塩見が獄内外に対して厳格な指揮を行う一方で、現実の社会状況は彼の極左路線を支えるものとは程遠かった。したがって、獄外のメンバーの中には口先だけでその路線を支持しつつ、実際には行動を起こさない者も多く、内部分裂が進行した。

塩見は一時的に「反右派闘争」として党派活動を指導し、これに対し支持を表明するメンバーも存在したが、罠のように政治的手法が混乱を招いた。1975年の日本赤軍によるクアラルンプール事件や1977年の三里塚闘争の際、プロ革派は何も対応できず、この無力感は塩見の指導力をさらに弱体化させることとなった。

良き仲間たちの離反

1977年、状況はさらに悪化し、プロ革派の指導的立場を維持できなくなった塩見は、党派からの離脱を決意した。続いて永田と植垣も塩見に従い、翌年には各々活動の道を分かつこととなった。塩見の離脱後、プロ革派はほぼ分裂状態に陥り、一部メンバーは他の党派に移り、また一部は個人として独自の活動を進めることにした。

塩見以後の活動

塩見はその後、日本社会科学研究所を設立するが、永田や植垣との対立は続き、特に連合赤軍を巡る問題は根深い対立を引き起こした。これにより、塩見が指導したプロ革派は、新たな方向性を見いだすことができず混乱が続いた。山谷地区では山谷統一労組が形成され、その後もボランティア活動やNPO法人としての道を進んでいる。

まとめ

共産主義者同盟赤軍派（プロレタリア革命派）の歴史は、設立当初からの内部対立や活動の困難さなど、現実の社会状況との相違に直面し続けた困難の連続であった。これにより、メンバーたちは各々の道を歩みつつも、当時の社会変革への期待に満ちた活動を模索し続けた。

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