内昆線

内昆線

内昆線は、中国南西部の四川省内江市から雲南省昆明市を結ぶ、全長872kmに及ぶ中国国鉄の鉄道路線です。この路線は、山岳地帯を縦断するため、その建設は非常に困難を極めました。路線は、内江駅から六盤水駅の間は「内六線」とも呼ばれています。

路線の特徴

内昆線の特徴的な点として、梅花山駅から昆明駅までの370kmは滬昆線（旧貴昆線）との共用区間であることが挙げられます。梅花山駅には折り返し設備がないため、内昆線を走るすべての列車は、梅花山駅の22km先の滬昆線にある六盤水駅まで運行し、そこで折り返します。そのため、実際の運行距離は915kmとなります。

主要な駅

内昆線の主要な駅は以下の通りです。

内江駅
自貢駅
宜賓駅
塩津駅
彝良駅
昭通駅
草海駅
六盤水駅
曲靖駅
宣威駅
昆明駅

路線の管轄は、内江駅から六盤水駅までが成都鉄路局、六盤水駅から昆明駅までが昆明鉄路局となっています。

歴史

内昆線の歴史は古く、1909年に叙昆線として測量が行われました。本格的な建設は1956年に開始されましたが、1962年には事故などにより中断しました。その後、1965年には南側部分である昆明駅から梅花山駅までの358kmが開通しました。これは、当時開通していた貴昆線との共用区間でした。1998年6月には、残る水富駅～梅花山駅間の中側部分の建設が開始され、2001年9月に全線開通に至りました。

橋梁とトンネル

内昆線は、路線の53.9%がトンネルと橋梁で構成されており、中国国内でも有数の山岳路線として知られています。特に、水富駅から昭通駅の間は地形が非常に険しく、トンネルや橋梁が集中しています。

主なトンネルと橋梁:

黄蓮坡トンネル：全長5,306m
朱嘎トンネル：全長5,194m
黄土坡三号トンネル：全長3,005m
李子溝特大橋：全長1023.5m

接続路線

内昆線は、以下の路線と接続しています。

内江駅：成渝線
宜賓駅：宜珙線
梅花山駅：滬昆線（元貴昆線）
* 六盤水駅：滬昆線、水紅線

内昆線は、中国南西部の重要な交通インフラとして、地域経済の発展に大きく貢献しています。

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