貴昆線

貴昆線

貴昆線は、中華人民共和国の貴州省貴陽市と雲南省昆明市を結ぶ鉄道路線です。この路線は、中国の西南地域における重要な交通インフラとして機能してきました。

歴史

貴昆線の建設は、1958年に始まりました。当初は、昆明駅から沾益までの区間において、戦時中に開通していたメーターゲージの昆沾線を標準軌に改軌する工事から着手しました。この区間は1959年に完成し、その後、残りの区間も1966年3月に完成し、全線開通に至りました。

1990年7月には、全線の電化工事が完了しました。これにより、輸送能力と運行効率が大幅に向上しました。また、世界銀行からの約2億ドルの融資を受けて、複線化工事も実施されました。これにより、輸送能力はさらに強化され、より多くの貨物や旅客を輸送することが可能になりました。

2006年12月31日には、滬杭線、浙贛線、湘黔線と合併し、新たに滬昆線の一部となりました。これにより、貴昆線は、より広範囲なネットワークの一部として、中国の鉄道輸送において、より重要な役割を担うことになりました。

事故

2008年2月には、格以頭駅で入換作業を行っていた貨物列車が、宣威駅方面に暴走し、脱線横転するという事故が発生しました。この事故により、列車が民家を圧壊し、住民が被害を受けるという、痛ましい結果となりました。

現在

貴昆線は、滬昆線の一部として、現在も中国の鉄道輸送において重要な役割を果たしています。この路線は、貴州省と雲南省という、中国の西南地域における重要な都市を結び、経済発展や人々の移動を支える上で、欠かせない存在となっています。

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