円盛院

円盛院（えんせいいん）

円盛院（1618年 - 1678年）は、江戸時代初期から中期にかけての女性で、本多忠刻と千姫の娘として生まれました。池田光政の正室として知られ、名は勝姫（かつひめ）といいます。

生涯

元和4年（1618年）に本多忠刻と千姫の間に誕生しました。弟には幸千代がいました。

元和9年（1623年）、池田光政の元服を機に、外祖父である徳川秀忠の養女となり、光政と婚約しました。

寛永5年（1628年）には、江戸城を出て池田家上屋敷で輿入れをしました。

寛永9年（1632年）には、光政と共に備前国に入国。この時期、水害などにより池田家の財政が危機に瀕した際、母である天樹院（千姫）に頼み、黄金5万枚、銀2万枚を光政に寄付しました。

寛永11年（1634年）、奈阿姫（後の本多忠平室）を出産。奈阿姫は後に常総市の弘経寺に紺紙金泥浄土三部経を書写し奉納しました。

寛永13年（1636年）には、通姫（後の一条教輔室）を出産。寛永15年（1638年）には、池田綱政を出産しました。また、時期は不明ですが、他に2人の娘（後の榊原政房室、中川久恒室）をもうけました。

延宝6年（1678年）に夫である光政に先立ち亡くなりました。池田家墓所に埋葬され、法名は円盛院明誉光嶽泰崇大姉です。

一族

父：本多忠刻
母：千姫
夫：池田光政
子供：
奈阿姫（本多忠平室）
通姫（一条教輔室）
池田綱政
富幾（榊原政房室）
中川久恒室
兄弟：幸千代
祖父母：本多忠政、熊姫、徳川秀忠、江
叔父・伯叔母：本多政朝、本多忠義、国姫、亀姫、豊臣完子、珠姫、勝姫、長丸、初姫、徳川家光、徳川忠長、東福門院和子、保科正之

登場作品

千姫絵姿
長七郎江戸日記（1988年、日本テレビ、スペシャル「千姫有情、母ありき」、演：加納みゆき）

まとめ

円盛院は、激動の時代を生き、夫である池田光政を支え、多くの子供たちを育てました。彼女の生涯は、江戸時代の女性の生き方を示す一例として、後世に語り継がれています。

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