凡児の娘をよろしく

『凡児の娘をよろしく』について

『凡児の娘をよろしく』は、1972年4月から1979年3月にかけて、関西テレビがフジテレビ系列で放送していたトーク番組です。番組は、人気司会者の西条凡児が冠を持ち、笹岡薬品が単独提供する形で365回にわたって放送されました。放送時間は毎週木曜日の22:00から22:30まででした。

番組の概要と形式

この番組は、嫁ぐ前の娘とその父親をゲストに招き、父が娘にまつわるエピソードを語る視聴者参加型の内容が特徴です。西条凡児は番組の冒頭で「また見てもらいます」と言って登場し、その親しみやすいスタイルから多くの視聴者に愛されました。

番組の進行中、凡児はゲストの父娘に対して温かい言葉をかけ、最後には「おみやげ、おみやげ」と言いながら、笹岡薬品の製品詰め合わせをプレゼントしました。この演出は、視聴者だけでなく、参加したゲストにとっても楽しい経験となっていたことでしょう。

西条凡児の復帰

西条凡児は、1970年に不祥事を起こし、一時メディアから姿を消していました。しかし、この番組で彼はテレビへの復帰を果たしました。その後、番組は人気を博し、長期間にわたって放送されることとなりました。

最終回では、次番組『恋のトリプルチャンス』の司会者である桂三枝（後の六代桂文枝）がゲストとして登場し、番組の宣伝を行いました。そして、司会のバトンタッチが行われ、番組が終了するとともに、凡児は再び芸能界から身を引くこととなりました。

主題歌と放送内容

『凡児の娘をよろしく』の主題歌は「嫁ぐ日」で、作詞・作曲は端田宣彦によるもので、はしだのりひことエンドレスが歌っていました。オープニングでは、日本航空のジェット機が富士山をバックに飛ぶシーンや結婚式のフィルム映像が流れ、視聴者に結婚式の情緒を伝える演出がなされていました。

放送局とネットワーク

このプログラムは、フジテレビをはじめ、東海テレビ、富山テレビ、石川テレビ、福井テレビ、テレビ新広島、テレビ西日本など、広範囲にわたって同時ネットで放送されました。また、北海道文化放送や山梨放送、青森放送など一部の地域でも異なる時間帯で放送されていました。

まとめ

『凡児の娘をよろしく』は、父と娘の絆や結婚に向けた期待を描き、視聴者の心を掴みました。その親しみやすい形式と温かい雰囲気が、多くの人々に愛され続けた理由と言えるでしょう。今日でも、親子の絆や家族の大切さを伝える番組として評価されています。

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