利別川

利別川(としべつがわ)



利別川は、北海道十勝総合振興局管内を流れる一級河川であり、十勝川水系の支流の一つです。その源流から十勝川への合流まで、流域の自然や歴史、人々の生活に深く関わっています。

流路



利別川は、足寄郡陸別町の東三国山(標高1,230m)北麓に源を発します。そこから南へと流れ、中川郡豊頃町北部において十勝川へと合流します。

名称の由来



その名称は、アイヌ語の「トゥㇱペッ(tus-pet)」(綱・川)に由来するとされています。この名称の由来については、いくつかの説が存在します。

かつて釧路アイヌと十勝アイヌの間で境界争いが起きた際、十勝アイヌが河口に縄を張り、釧路アイヌの侵入を防いだという説
「蛇」の忌み言葉として、「トゥㇱ」を用いた(蛇が多くいる、あるいは蛇のような川、の意)とする説

地質



利別川の流域地帯は、岩盤層が比較的浅い深さに存在するという特徴があります。そのため、陸別町、足寄町、本別町などの上流域では、川底に岩盤がむき出しになった岩場を観察することができます。一方、下流の十勝川との合流地点付近の川底では、砂などが厚い堆積層を形成しています。

ダム・ダム湖



仙美里ダム・下足寄湖(足寄町、本別町)- 電源開発(発電)

流域の自治体



北海道
足寄郡陸別町
足寄町
中川郡本別町
池田町
豊頃町

支流



陸別川(陸別町
斗満川(陸別町
足寄川(足寄町)
美里別川(足寄町、本別町
本別川(本別町
美蘭別川(本別町
居辺川(上士幌町、士幌町、池田町)
十日川(池田町)
十弗川(本別町、池田町)

主な橋梁



利別川には、数多くの橋梁が架けられています。これらの橋は、地域住民の生活を支える重要なインフラとなっています。

岩見橋 - 国道242号
敷島橋 - 国道242号
利別川橋 - 十勝オホーツク自動車道
ポントシュベツ橋 - 十勝オホーツク自動車道
法華橋 - 国道242号北海道道143号北見白糠線
深雪橋 - 国道242号、道道143号北見白糠線
川上橋 - 国道242号、道道143号北見白糠線
依田橋 - 国道242号、道道143号北見白糠線
第1号橋 - 国道242号、道道143号北見白糠線
清楓橋 - 国道242号、道道143号北見白糠線
陸別橋 - 国道242号
誉橋
第4利別橋 - 国道242号
第3利別橋 - 国道242号
上利別橋 - 国道242号
第2利別橋 - 国道242号
塩幌橋 - 国道242号
西1線橋 - 国道242号
上愛冠橋 - 国道242号
愛知橋 - 北海道道663号植坂足寄停車場線
足寄橋 - 国道242号、道道663号植坂足寄停車場線
両国橋 - 国道241号北海道道664号モアショロ原野螺湾足寄停車場線
豊栄橋
(仙美里ダム)
仙美里橋 - 国道242号
開拓橋
義経大橋 - 北海道道88号本別留辺蘂線
本別大橋 - 北海道道499号勇足本別停車場線
愛のかけ橋
利別川第二橋梁 - 道東自動車道
東橋 - 北海道道134号本別士幌線
高島橋 - 国道242号
利別川第一橋梁 - 道東自動車道
利別川橋梁 - 根室本線
池田大橋 - 北海道道73号帯広浦幌線
川合大橋 - 北海道道882号利別牛首別線
十勝川

並行する交通



利別川は、ほぼ国道242号に沿って流れています。かつては北海道ちほく高原鉄道も並行していましたが、2006年4月21日に廃止されました。

関連項目



後志利別川 - 北海道檜山管内を流れる河川。この川と区別して呼ばれている。
日本の川一覧
北海道の川一覧

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