利民杯世界囲碁星鋭最強戦

利民杯世界囲碁星鋭最強戦について



利民杯世界囲碁星鋭最強戦は、若手棋士を対象とした国際的な囲碁棋戦です。この大会は、中国国内の棋戦としてスタートし、その後国際棋戦へと発展しました。若手棋士にとって、世界に羽ばたくための重要な舞台となっています。

大会の歴史



2013年、中国国内の棋戦「宏達杯全国囲碁星鋭最強戦」として始まりました。翌2014年には国際棋戦となり、「利民杯世界囲碁星鋭最強戦」と名称を改めました。開催地は中国・浙江省杭州市です。

主催と後援



主催は中国囲棋協会と中国棋院杭州分院です。杭州市囲棋協会が協力し、初期には宏達控股集団有公司が後援していました。

賞金



初期の優勝賞金は8万元でしたが、第2期からは40万元に増額されました。若手棋士にとって、高額な賞金は大きなモチベーションとなっています。

大会の特徴



  • - 若手棋士の登竜門：
- この大会は、将来の囲碁界を担う若手棋士の発掘と育成を目的としています。
- 若手棋士が国際舞台で活躍する機会を提供しています。
  • - 国際的な交流：
- 中国、韓国、日本、台湾など、多くの国と地域から若手棋士が参加します。
- 囲碁を通じた国際交流を促進しています。
  • - 競技形式：
- 大会は複数の節に分かれており、予選リーグ戦と決勝トーナメントが行われます。
- 持時間は、初期は各1時間、30秒の秒読み3回でしたが、その後、各2時間、1分の秒読み5回に変更されました。

歴代優勝者と決勝戦



  • - 2013年: 厳歓（1位）、范蘊若（2位）※勝点により順位決定
  • - 2014年: 童夢成（中国） - 楊鼎新（中国）
  • - 2015年: 辜梓豪（中国） - 李東勲（韓国）
  • - 2016年: 羋昱廷（中国） - 申眞諝（韓国）
  • - 2017年: 柯潔（中国） - 許嘉陽（中国）

各期の詳細



第1期 (2013年)


  • - 参加資格：
- 1990年以降に生まれたプロ棋士、1995年以降に生まれたアマチュア棋士。
- 韓国、日本、台湾、ヨーロッパ、アメリカからの推薦棋士。
  • - 第1節：
- 98名（アマチュア22名含む）と日本代表（常石隆）が参加。
- 各9局のリーグ戦。
- 上位: 安冬旭、厳歓、羋昱廷、鄔光亜、檀嘯、崔博東。
  • - 第2節：
- 中国プロ棋士71名、アマチュア棋士9名、日本から孫喆、沼館沙輝哉、田尻悠人、伊田篤史、姚智騰の5名が参加。
- 各9局のリーグ戦。
- 上位: 李銘、孫騰宇、佟禹林、戎毅、夏晨琨、厳歓。伊田篤史は35位。
  • - 第3節：
- 中国プロ棋士93名、アマチュア4名、日本代表チームが参加。
- 各9局のリーグ戦。
- 上位: 檀嘯、李軒豪、毛睿龍、汪涛、黄雲嵩、黄昕。
- 優秀男性棋士: 廖元赫、優秀女性棋士: 於之瑩、団体敢闘賞: 日本代表チーム。
  • - 決勝戦：
- 第2節上位16名と主催者推薦2名の計18名が参加。
- 各7局のリーグ戦。
- 上位: 厳歓、范蘊若、毛睿龍、李銘、江維傑、檀嘯。

第2期 (2014年)


  • - 参加資格：
- 1994年以後に生まれたプロ棋士、1997年以降に生まれた韓国と日本の院生、中国のアマチュア棋士、1991年以降に生まれたヨーロッパ、アメリカの棋士。
  • - 第1節：
- 中国、韓国、日本、台湾の棋士120名が参加。
- 楊鼎新、羋昱廷、柯潔、陶欣然、童夢成、陳浩が最終トーナメントに進出。
  • - 第2節：
- 韓国19名、日本の平田智也、余正麒、孫喆、大西研也、鶴田和志、藤村洋輔、芝野虎丸の8名を含む棋士が参加。
- 6組に分かれて各5局のリーグ戦。
- 各組上位4名のトーナメントで、李軒豪、謝爾豪、厳在明、喬智健、申真諝（韓国）、黄宰淵が最終トーナメントに進出。
  • - 最終トーナメント：
- 第1、2節を勝ち抜いた12名と招待選手12名の計24名が参加。

第3期


  • - 概要：
- 中国、韓国、日本、台湾の20歳以下の棋士が参加。
- 第1、2節でそれぞれ8名を選出し、決勝トーナメントはシード棋士を加えた32名で争われた。
  • - 第1節勝抜き：范蘊若、柯潔、童夢成、李翔宇、羋昱廷、楊楷文、喬智健、丁世雄
  • - 第2節勝抜き：申旻埈（韓国）、李維清、辜梓豪、趙晨宇、李軒豪、許嘉陽、陳正勳、陳昱森

第4期


  • - 参加資格：
- 1996年以降に生まれたプロ棋士。
- 2000年以降に生まれた2015年の中国低段棋士の上位50位まで。
- 日本と韓国の院生1組、招待アマチュア棋士。
- 1993年以降に生まれたヨーロッパ、アメリカの棋士。
  • - 第1節勝抜き：伊凌涛、童夢成、偰玹凖、申旻埈、楊鼎新、陳賢、范蘊若、楊鍇文
  • - 第2節勝抜き：喬智健、廖元赫、謝科、趙晨宇、何語涵、王澤錦、崔精、宋圭相

第5期


  • - 参加資格：
- 1997年以降に生まれたプロ棋士。
- 2000年以降に生まれた2016年の中国低段棋士の上位50位まで。
- 日本と韓国の院生1組、招待アマチュア棋士。
- 1994年以降に生まれたヨーロッパ、アメリカの棋士。
  • - 第1節勝抜き：范胤、蒋其潤、謝科、許嘉陽、丁浩、丁世雄、馬逸超、趙晨宇
  • - 第2節勝抜き：謝爾豪、楊鍇文、王澤錦、廖元赫、韓一洲、偰玹凖、宋知勲、崔暎讚

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