劉和 (後漢)

劉和（りゅう か）

劉和（生没年不詳）は、後漢末期の人物で、広義の皇族にあたる。幽州牧・劉虞の長男として知られている。

生涯

東海郡郯県に生まれた劉和は、父・劉虞が霊帝によって幽州刺史に任命され、赴任した頃、父に代わって都に留まることになった。父は特例として在外太尉にも任命されている。

189年に霊帝が崩御し、董卓が実権を握ると、劉虞の威光を利用しようと大司馬に任じた。しかし、当時の混乱のため、その任命は劉虞に伝わることはなかった。献帝や袁紹らは劉虞を高く評価し、その息子である劉和も父の威光によって侍中に昇進した。

192年4月、董卓が王允や呂布らによって暗殺されると、献帝は劉虞に助けを求め、劉和を使者として派遣した。しかし、その途中で異母兄である袁紹と対立していた袁術に捕らえられ、しばらくの間、拘束されることになった。

翌年の秋頃、劉和は袁術の下から脱出し、袁紹の下へ向かった。しかし、父・劉虞は、かねてから不仲であった公孫瓚によって殺害されていた。袁紹は劉和に父の弔い合戦を名目に、多数の兵を与え、公孫瓚討伐を支援した。

199年、劉和は袁紹と共に公孫瓚を攻め滅ぼし、父の仇を討った。

その後の劉和に関する記述はなく、その消息は不明である。

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