勝島

東京都品川区の人工島、勝島（かつしま）

勝島は、東京都品川区の南東部に位置する人工島であり、品川区の地名でもあります。京浜第1区埋立地として造成されましたが、現在は陸続きとなっています。現行行政地名は勝島一丁目から勝島三丁目まであり、住居表示実施済区域です。

地理

勝島は、四方を運河に囲まれています。北部は勝島運河を隔てて東大井、東部は京浜運河を隔てて八潮、南部は勝島南運河を隔てて大田区平和島、そして西部は南大井に接しています。

地域の中央を東西に競馬場通りが走り、西部には海岸通りが南北に走っています。海岸通り上には首都高速1号羽田線が通り、勝島出入口が設けられています。また、東部沿いの京浜運河上には東京モノレール羽田空港線が走り、大井競馬場前駅が設置されています。

勝島と周辺地域は、鮫洲橋（東大井方面）、勝島橋（八潮方面）、そして埋め立てによって陸続きとなった南大井方面と繋がっています。

島内は、北部の一丁目が倉庫や企業の流通センター、集合住宅地、南部の二丁目が大井競馬場とその関連施設、西部の三丁目がしながわ区民公園となっています。

歴史

勝島の埋め立ては1939年に始まりました。当時は日中戦争のさなかであり、「戦に勝つように」という願いを込めて「勝島」と名付けられました。

年表

1939年1月31日：京浜第1区埋立地として免許取得（事業主体：東京都）。
1942年3月26日：一部完成。
1943年：島の名前が「勝島」と命名（当時の海軍省による命名）。
1949年11月12日：竣工（その後も拡張）。
1950年9月：大井競馬場が完成。
1964年1月1日：町名を「勝島町」から現在の「勝島」に変更。
1964年7月14日：品川勝島倉庫爆発火災発生。
1987年：しながわ区民公園が開園。

地域

勝島には、倉庫、流通センター、集合住宅、大井競馬場、しながわ区民公園、しながわ水族館などがあります。

交通

鉄道：東京モノレール羽田空港線 大井競馬場前駅
バス：品川駅からの都営バス
鉄道：京急本線 立会川駅
送迎バス: 大井競馬場、しながわ区民公園への大森駅、大井町駅などからの送迎バス

その他

郵便番号：140-0012（集配局：品川郵便局）

関連項目

勝島王冠：大井競馬場で施行される重賞競走。

勝島は、その歴史と多様な施設が共存する魅力的な地域です。

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