勿来駅

勿来駅（なこそえき）

勿来駅は、福島県いわき市勿来町関田寺下にある、東日本旅客鉄道（JR東日本）常磐線の駅です。駅の事務管コードは▲421129です。この駅は地域の歴史と伝統を反映した名称を持ち、開業以来、多くの旅客に利用されています。

歴史

駅の開業時には、所在地は石城郡窪田村大字関田でしたが、地域の住民からの要望により、駅名に「勿来」が付けられました。これは、磐城平藩の二代目藩主、内藤忠興によって定められた勿来関跡を地域のシンボルとして活かすためのものでした。

以下に年表を示します。

• - 1897年（明治30年）2月25日: 日本鉄道の駅として開業。
• - 1906年（明治39年）11月1日: 日本鉄道が国有化され、官設鉄道となる。
• - 1909年（明治42年）10月12日: 線路名称が制定され、常磐線の駅となる。
• - 1949年（昭和24年）6月1日: 日本国有鉄道が発足。
• - 1987年（昭和62年）4月1日: 国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道と日本貨物鉄道の駅となる。
• - 2003年（平成15年）10月1日: 貨物列車が廃止。行き先専用の貨物取り扱いも終了。
• - 2006年（平成18年）3月20日: みどりの窓口が廃止され、「もしもし券売機Kaeruくん」が設置される。
• - 2009年（平成21年）3月14日: 東京近郊区間拡大に伴い、ICカード「Suica」が利用可能となる。
• - 2013年（平成25年）3月18日: 駅舎リニューアル工事が竣工。
• - 2024年（令和6年）1月11日: 簡易Suica改札機に変更、自動改札機が撤去。

駅構造

駅は地上駅で、1997年に改築された木造駅舎を持ち、単式ホーム2面2線のシンプルな構造です。双方のホームは跨線橋でつながっています。業務はJR東日本ステーションサービスが受託し、指定席券売機や簡易Suica改札機など、便利な設備が揃っています。特に2013年3月の駅舎リニューアルでは、木目調のシートや待合室のデザインが施され、温かい雰囲気を醸し出しています。

利用状況

JR東日本によると、2023年度の1日平均乗車人員は678人です。これにより、駅の利用が地域の交通網において重要な役割を果たしていることがわかります。

駅周辺

勿来駅は茨城県との県境に近く、隣接する大津港駅は茨城県に位置しています。駅前には、地域の歴史をもとにした源義家像や歌碑があります。また、周辺には「勿来駅前郵便局」やいわき市立勿来第二中学校、いわき市立勿来第二小学校などの教育機関が点在し、国道6号線や常磐バイパスも近くにあります。

その他の情報

勿来駅は、その白壁の駅舎で2002年に「東北の駅百選」に選ばれた実績があります。また、難読駅としても知られています。

隣の駅

• - 東日本旅客鉄道（JR東日本）

常磐線
特急「ひたち」が一部停車する駅です。

• - 普通

大津港駅 - 勿来駅 - 植田駅

このように、勿来駅は地元の歴史を背負った重要な交通地点として、今も多くの人々に利用されています。

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