北京地下鉄DKZ16型電車

北京地下鉄DKZ16型電車

北京地下鉄DKZ16型電車は、北京地下鉄2号線で使用されている通勤形電車です。2007年11月から営業運転を開始し、現在も2号線の主力車両として活躍しています。

概要

DKZ16型電車は、長春軌道客車と北京地鉄車両装備（元北京地鉄車輛廠）によって製造されました。2号線の輸送力増強を目的に導入され、老朽化した旧型車両の置き換えに貢献しました。

編成

DKZ16型電車は、6両編成（3M3T）を組成しています。編成の内訳は以下の通りです。

Tc - M - M - T - M - Tc

凡例

Tc: 制御車
M: 電動車
T: 付随車

車体・車内

DKZ16型電車の車体は、軽量化と耐久性を両立したステンレス製です。先頭部は流線形となっており、運転室にはガラス鋼が採用され、安全性が向上しています。

車内は、明るい青と白を基調としたデザインで、清潔感があります。貫通路を採用し、開放的な空間を実現しました。ドア付近には、車椅子スペースが設けられています。また、各ドア上部にはLED路線図、車両連結部にはLEDスクロール表示機が設置され、運行情報を提供しています。

機器類

DKZ16型電車は、主要機器に日本製（三菱電機）のものが採用されています。

主電動機

主電動機は、1時間定格出力180kWの三相誘導電動機を採用しています。これにより、安定した走行性能を実現しています。

制御装置

制御装置は、IGBT素子を使用したVVVFインバータ制御装置（MAP-184-75VD177 形）を採用しています。これにより、省エネルギー化と乗り心地の向上が図られています。1C4M1群方式でインバータ所在する車両の主電動機4基を制御します。

補助電源装置

補助電源装置は、IGBT素子を使用した静止形インバータを採用しています。180kVAの出力容量を持ち、車内の照明や空調などに電力を供給します。 2基のうち1基が故障した場合、残りの1基が列車全体の給電を担当します。

ブレーキ装置

ブレーキ装置は、電気指令式空気ブレーキ（EP2002 形）を採用しています。応答性が高く、安定したブレーキ力を得ることができます。VV120 空気圧縮機とその付属電機・エアシリンダ・ゲートウェイバルブ、インテリジェントバルブ・速度センサなどから構成されます。

冷房装置

冷房装置は、王牌冷気（石家荘国祥）製を採用しています。KGD29D 形冷房ユニット（冷房量 29 kW）と KG2.4 形冷房ユニット（運転室のみ、冷房量 2.4 kW）が搭載されています。

その他

DKZ16型電車は、2号線の輸送を支える重要な役割を担っています。今後も、安全・快適な輸送サービスを提供することが期待されます。

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