北京西駅

北京西駅：中国の交通ハブ

北京西駅は、中国北京市豊台区に位置する、アジア最大級の鉄道駅です。その規模は、占地面積51万平方メートル、建築面積17万平方メートルに及び、中国国家鉄路集団と北京地下鉄が共同で運営しています。西客站と呼ばれることもあります。

主要路線とアクセス

北京西駅は、中国の主要鉄道網における重要な拠点となっています。京九線と京広線の起点駅であり、香港への直通列車も運行しています。さらに、中国南西部、北西部、そしてベトナムへの玄関口としての役割も担っています。ハルビン、長春、瀋陽といった東北部の大都市から、台湾を除く中国全土の省都へと至る列車も発着しています。広範囲にわたる路線網により、中国国内の主要都市へのアクセスを容易にしています。

2015年には、北京駅と北京西駅を結ぶ北京地下直径線が新たに開業し、駅間のアクセスが大幅に向上しました。

利用可能な鉄道路線は、京九線、京広線、京石旅客専用線、京雄都市間鉄道、そして北京地下直径線など多岐に渡ります。また、北京地下鉄9号線と7号線も乗り入れているため、地下鉄網との接続もスムーズです。

駅舎と構造

駅舎は高さ90メートルにも及ぶ高層ビルで、「品」の字を象った特徴的なデザインが施されています。駅のすぐ隣には、8万本以上の蓮が植えられた蓮花池が広がり、都会の喧騒の中にあって、緑豊かな憩いの場を提供しています。

北京地下鉄の駅は、島式ホーム2面4線を有する地下駅です。9号線が外側の2線、7号線が内側の2線を使用しています。

歴史と利用状況

北京西駅は1996年1月21日に開業しました。その後、同年9月1日に京九線が、2011年12月31日に9号線、2012年12月26日に京港旅客専用線、2014年12月28日に7号線、そして2015年3月20日に北京地下直径線がそれぞれ開業するなど、段階的な拡張と改良が続けられてきました。

1日の平均乗降客数は7～8万人と多く、特に春節のピーク時には約13～18万人にも達します。北京駅と並んで、北京の主要なターミナル駅として、長年にわたって重要な役割を担ってきました。

駅周辺環境

北京西駅周辺には、北京世紀壇病院などの医療施設や、KFCなどの飲食店も立地しており、乗客の利便性を高めています。

隣の駅

隣の駅は、路線によって異なります。京九線では広安門駅、京広線では後鋁村駅、北京地下直径線では北京駅、京石旅客専用線では涿州東駅、京雄都市間鉄道では北京大興駅がそれぞれ隣接しています。北京地下鉄9号線では軍事博物館駅と六里橋東駅、7号線では湾子駅が隣接駅となります。

北京西駅は、中国の交通インフラにおける重要な拠点であり、今後もその役割を担い続けるでしょう。

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