北日本マルチメディア放送

北日本マルチメディア放送株式会社について

北日本マルチメディア放送株式会社は、かつて存在した日本の放送事業者です。地上アナログテレビ放送終了後に空いたVHF-Low帯（90-108MHz）を利用したマルチメディア放送「i-dio」の認定基幹放送事業者として、2009年に設立されました。

i-dioでの役割

i-dioは、全国6つの広域圏と北海道を合わせた7つの放送対象地域で展開されたマルチメディア放送サービスです。北日本マルチメディア放送は、このうち東北広域圏と北海道の番組編成を担当していました。主要株主には、i-dioの統括会社であるジャパンマルチメディア放送（旧BIC）、ジャパンエフエムネットワーク、エフエム[[北海道]]、エフエム仙台などが名を連ねていました。

放送開始とサービスエリア

2018年には宮城県と福島県の一部で宮城局と喜多方局が開局し、放送を開始しました。さらに2019年には札幌局が開局し、北海道の一部でもサービスが提供されるようになりました。特に喜多方局は、災害情報伝達システムであるV-ALERTに対応した局として、地域防災の一翼を担っていました。

経営破綻と放送終了

しかし、2019年に親会社であるエフエム東京の不正な株取引に端を発した粉飾決算が発覚。これによりi-dio全体の業績不振が表面化し、北日本マルチメディア放送も赤字が累積しました。エフエム東京はi-dio事業の継続を断念し、その影響で北日本マルチメディア放送も事業継続が困難になりました。

2020年には放送を終了。その後、喜多方局のみがV-ALERT業務を継続していましたが、これも2022年に終了し、会社は解散しました。

沿革

2009年（平成21年）10月7日：北日本マルチメディア放送株式会社設立。
2018年（平成30年）
4月27日：東北広域圏の移動受信用地上基幹放送の業務認定を取得。同日、基幹放送局提供事業者であるVIPが宮城局・喜多方局の免許取得。
5月1日：宮城局・喜多方局開局、東北広域圏での放送開始。
2019年（平成31年/令和元年）
3月11日：北海道の移動受信用地上基幹放送の業務認定を取得。同日にVIPが札幌局の免許取得。
4月1日：札幌局開局、北海道での放送開始。
12月25日：ジャパンマルチメディア放送および他の認定基幹放送事業者5社と共に2020年3月31日をもってi-dioを終了、但しV-ALERTは継続と発表。
2020年（令和2年）3月31日：正午に放送終了、宮城局・札幌局廃局。
2022年（令和4年）
12月：喜多方局廃局。
12月13日：株主総会で解散を決議。
2023年（令和5年）3月31日：清算結了により登記閉鎖、法人格消滅。

事業収支

詳細な事業収支については、決算公告から確認できます。

脚注

詳しい情報については、以下の外部リンクをご参照ください。

外部リンク

北日本マルチメディア放送（i-dio - 企業情報） - ウェイバックマシン
北日本マルチメディア放送 (@mmn_idio) - Twitter - ウェイバックマシン
喜多方・会津地方V-Low実証実験協議会 - ウェイバックマシン

この情報は、北日本マルチメディア放送の歴史と、i-dioというサービスが終焉を迎えるまでの経緯をまとめたものです。

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