北日本観光自動車

北日本観光自動車株式会社

北日本観光自動車株式会社は、石川県金沢市に本社を構えるバス事業者です。この会社は近鉄グループの一員で、近鉄バスホールディングスの傘下に位置しています。通称としては「北日本観光バス」と呼ばれ、地元では「北観（きたかん）」と愛称されています。ただし、岩手県の貸切バス業者である北日本観光とは異なる企業です。

企業の概要

北日本観光自動車は1952年12月11日に設立され、最初の本社は野々市町（現在の野々市市）にありました。2002年には現在の金沢市佐奇森町に移転しました。主な事業としては貸切バスサービスを提供しており、旅行業務も展開しています。その旅行業務は、北日本観光自動車の旅行事業部である「北日本観光旅行」が手掛けています。

また、北日本観光自動車は2014年10月16日から金沢と東京を結ぶ高速バスの運行を開始し、さらに2023年7月14日には金沢と京都・大阪間の高速バスサービスもスタートしました。

事業所

本社

• - 所在地: 石川県金沢市佐奇森町ヲ88番地3

子会社

• - 株式会社北日本観光旅行
• - 所在地: 石川県金沢市佐奇森町ヲ88番地3

路線バスサービス

きまっし号

「きまっし号」は、北日本観光バスと東北急行バスの共同運行で、金沢と東京を結ぶバス路線です。始まりは2014年で、運行には3列独立シートのハイデッカー車が使用され、定員は27名です。近年、路線の一部に高岡砺波スマートインターチェンジ近くの高岡高速バスターミナルへの停車が追加されました。かつては金沢と山中温泉を結ぶ路線バスを運行していたこともあり、この運行は乗合バス事業への再参入となっています。

金沢・小松 - 京都・大阪線

2023年7月14日から運行が始まったこの路線は、北観佐奇森車庫から出発し、金沢駅を経由し、小松、京都駅を通り、大阪駅や湊町バスターミナル、そしてユニバーサル・スタジオ・ジャパンに至ります。こちらの路線も近鉄バスとの共同運行が行われていますが、大阪側では北日本観光便は湊町バスターミナルでの始発および終着となり、USJへのアクセスは近鉄バスのみとなっています。運行車両は定員40名の4列シートのハイデッカー車です。

車両情報

北日本観光自動車の車両数は2020年時点で41両を誇り、内訳は乗合バスが6両、貸切バスが35両です。主に三菱ふそうトラック・バスや日野自動車製の車両が用いられており、三菱エアロクイーンやエアロエース、日野・セレガといった車両が在籍しています。また、以前は2階建て車両である三菱ふそう・エアロキングも所有していました。現在の車体カラーはオレンジ色で、「KITANIPPON KANKO」の文字と星のマークが特徴です。また、近鉄グループから移籍した車両も一部存在し、彼らは近鉄バスの塗装を維持しています。

このように、北日本観光自動車は地方の交通インフラを支えながら、観光客にも便利なバスサービスを提供しています。

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