中泊町

青森県中泊町：津軽半島の自然と歴史が息づく町

中泊町は、青森県の津軽半島中央部に位置し、北津軽郡に属する町です。この町は、旧中里町と旧小泊村が2005年に合併して誕生したという特異な経緯を持ち、現在も二つの地域が飛び地として存在しています。豊かな自然と歴史的な背景が、この町の魅力を形作っています。

地理

中泊町は、津軽半島の豊かな自然に抱かれています。町内には、中山峠、玉清水山、袴腰岳、横岳といった山々が連なり、岩木川をはじめとする多くの河川が流れています。また、十三湖や上高根溜池などの湖沼も点在しており、多様な景観が楽しめます。

主な山：中山峠、玉清水山、袴腰岳、横岳
主な河川：岩木川、鳥足沢、柏木沢、今泉川など
主な湖沼：十三湖、上高根溜池、大沢内溜池

隣接する自治体としては、五所川原市、つがる市、東津軽郡の蓬田村、外ヶ浜町があります。

歴史

中泊町の歴史は、2005年の新設合併によって新たな一歩を踏み出しました。旧中里町と旧小泊村は、それぞれ独自の歴史と文化を育んできましたが、合併を機に新たな町として発展を続けています。

近年では、2022年8月に集中豪雨による被害を受け、多くの家屋が浸水するなどの災害も経験しました。

行政

中泊町の行政は、町長と町議会によって運営されています。

町長：濱舘豊光（2017年4月24日就任）
町議会：定数15人

地域

中泊町の人口は減少傾向にあり、2015年の国勢調査では、前回調査から12.21％減の11,187人となっています。これは、青森県内40市[[町村]]の中で35位の減少率です。

教育

中泊町には、小学校、中学校、高等学校が設置されており、地域の子どもたちの教育を支えています。

小学校：中里小学校、武田小学校、薄市小学校、小泊小学校
中学校：中里中学校、小泊中学校
高等学校：青森県立中里高等学校

また、中里職業能力開発校などの教育施設もあります。

文化

町内には、中里八幡宮や胸肩神社などの神社仏閣が点在しており、地域の信仰を今に伝えています。

主な神社・寺院：中里八幡宮、胸肩神社、猿賀神社、弘法寺など

産業

中泊町の産業は、農業や林業を中心とした第一次産業が主となっています。

交通

鉄道は、津軽鉄道が町内を走っており、大沢内駅、深郷田駅、津軽中里駅が利用できます。また、町域内を北海道新幹線および海峡線が通過していますが、駅は存在しません。

鉄道：津軽鉄道線

バスは、弘南バスが運行しており、五所川原市や近隣地域とを結んでいます。また、町内を巡回する地域間連絡バスも運行しています。

バス：弘南バス、中泊町地域間連絡バス

道路は、国道339号をはじめとする主要道路が整備されています。

主な道路：国道339号、青森県道12号鰺ケ沢蟹田線など

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

中泊町には、十三湖や不動の滝などの自然景観に加え、中里城史跡公園や町立博物館といった歴史的なスポットもあります。また、「なかさとまつり」などの祭りも開催され、多くの人々で賑わいます。

主な名所・観光スポット：十三湖、不動の滝、中里城史跡公園、道の駅こどまり、宮越家

出身有名人

中泊町は、スポーツ界や芸能界など、様々な分野で活躍する著名な人物を輩出しています。

主な出身有名人：井沼清七（陸上競技選手）、米塚義定（柔道家）、源氏山頼五郎（元大相撲力士）、三上寛（フォークシンガー）、三上枝織（声優）など

中泊町は、豊かな自然、歴史、文化が調和した魅力的な町です。訪れる人々を温かく迎え、その魅力を伝えています。

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