北海道出版企画センター

北海道出版企画センターについて

北海道出版企画センターは、札幌市に本社を置く出版社です。1971年の設立以来、北海道の歴史、文化、自然に焦点を当てた書籍を出版しており、地域に根ざした出版活動を展開しています。

特徴

地域密着型出版: 北海道に関連する人物、事物、自然をテーマにした書籍を多く出版しています。
学術研究への貢献: アイヌ文化や北方民族に関する研究書籍、探検家松浦武四郎に関する資料の出版を通じて、学術研究の発展に寄与しています。
地域文化の普及: 北海道の歴史や文化を広く紹介し、地域文化の普及に貢献しています。

沿革

1971年2月: 北海道出版企画センター設立。
1976年12月: 有限会社に改組。
1987年12月: 札幌市北区に本社を移転。

受賞歴

1988年: 第7回日本地名研究賞を受賞（『東西蝦夷山川地理取調日誌』）。
1991年: 第4回地方出版文化功労賞次席を受賞（『三十七本のイナウ』）。
1992年: 第5回地方出版文化功労賞を受賞（『アイヌ・フォークロア』）。
2006年: 第22回梓会出版文化賞を受賞。

主な出版物

北海道出版企画センターは、多岐にわたる分野の書籍を出版していますが、特に以下のテーマに注力しています。

アイヌ、北方民族関連

アイヌ史、文化、言語、民族学に関する研究書籍。
アイヌの伝承や民話を収録した書籍。
北方民族の歴史や文化に関する書籍。

例:
『ようこそアイヌ史の世界へ - アイヌ史の夢を追う』
『北海道アイヌの人類経営学序説 - 魂の響き 身体の響き』
『アイヌ語地名研究』
『アイヌ葬送墓集成図』
『アイヌ伝承ばなし集成 - 日本海・オホーツク海沿岸』
『アイヌ文化と北海道の中世社会』
『アイヌ・フォークロア』
『ギリヤークの昔話』
『服部健著作集　ギリヤーク研究論集』

エドウィン・ダン関連

開拓使に招かれたお雇い外国人、エドウィン・ダンの業績に関する書籍。
ダンが北海道で行った農業指導や生活に関する資料。

例:
『開拓使お雇い エドウィン・ダン - 札幌での仕事と生活』
『お雇い農業教師 エドウィン・ダン - ヒツジとエゾオオカミ』

松浦武四郎関連

探検家、松浦武四郎の探検記録、調査資料、研究書籍。
松浦武四郎研究会会誌の発行。

例:
『松浦武四郎 佐渡日誌 - 現代語訳』
『松浦武四郎知床紀行』
『蝦夷山川地理取調日誌』(復刻版を含む)
『松浦武四郎選集』

その他

北海道の歴史、文化、自然に関する幅広いテーマの書籍。
動物学、経営学、地域史など、多様な分野の書籍。

例:
『野生動物調査痕跡学図鑑』
『経営史概説 - 石炭・綿／自動車・石油／現代産業革命』
『試論 伊達林右衛門 - 伊達家文書を読む』
『開拓使と北海道』
『中川五郎次とシベリア経由の牛痘種痘法』
『クマと黒曜石』
『北海道・東北史研究』
『北海道の出版文化史 - 幕末から昭和まで』
『極東ロシアの先史文化と北海道 - 紀元前1千年紀の考古学』
『北海道の歴史と文化 - その視点と展開』
『北方狩猟民の民族考古学』
『三十七本のイナウ - 根室シンポジウム「クナシリ・メナシの戦い」』

松浦武四郎研究会会誌

北海道出版企画センターは、松浦武四郎研究会会誌の発行も行っており、研究者や愛好家にとって貴重な情報源となっています。54号まで発行されており、松浦武四郎の研究に深く貢献しています。

まとめ

北海道出版企画センターは、北海道の文化、歴史、自然を深く掘り下げた書籍を出版し、地域文化の発展に貢献している出版社です。特にアイヌ文化、北方民族、松浦武四郎に関する書籍は、研究者や地域文化に関心のある人々にとって貴重な資料となっています。

北海道出版企画センターの出版活動は、地域文化の保存と普及に不可欠な役割を果たしており、今後もその活動が期待されます。

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