北海道道29号上磯厚沢部線

北海道道29号上磯厚沢部線は、渡島半島の北斗市から檜山地方の厚沢部町へと至る、全長約41.5kmの主要地方道です。この道道は、地域の生活や経済を支える重要な役割を担っていますが、同時に厳しい自然環境の影響も受けています。

概要

上磯厚沢部線の特徴として、両市町の境界に位置する梅漬峠付近の未舗装区間が挙げられます。この区間は、積雪や路面凍結のため冬期間は閉鎖され、落石の危険性も高いため、2004年以降は通年通行止めとなっています。この通行止めは、安全確保のためにやむを得ない措置ですが、地域住民の生活や観光に影響を与えているのも事実です。

路線データ

起点：北海道北斗市茂辺地1丁目（国道228号交点）
終点：北海道檜山郡厚沢部町字鶉（国道227号交点）
総延長：41.508 km
実延長：41.493 km
未舗装延長：15.077 km

歴史

上磯厚沢部線は、1954年に「厚沢部上磯線」として路線認定されました。その後、1982年に現在の路線名である「上磯厚沢部線」に変更されています。1993年には主要地方道に指定され、1994年には路線番号が29号となりました。2004年以降、梅漬峠付近が通年通行止めとなっています。2012年には、道南いさりび鉄道線と交差する茂辺地こ線橋が開通し、踏切を通らないルートに変更されました。

路線状況

上磯厚沢部線には、以下の区間で通行止めなどの交通規制があります。

通年交通規制（通行止め）：北斗市湯の沢（湯の沢ゲート） - 梅漬峠（梅漬峠ゲート） - 厚沢部町字富里（桧木橋ゲート）、区間延長：17.2 km
冬期交通規制（通行止め）：北斗市茂辺地市ノ渡（市ノ渡ゲート） - 北斗市湯の沢（湯ノ沢ゲート）、区間延長：2.8 km
冬期交通規制（通行止め）：厚沢部町字富里（桧木橋ゲート） - 厚沢部町字富里（紅葉橋ゲート）、区間延長：1.6 km

道路施設

上磯厚沢部線には、以下の主要な橋梁があります。

茂辺地こ線橋（道南いさりび鉄道線、北斗市茂辺地1丁目）
笹堀橋（茂辺地川、北斗市茂辺地市ノ渡 - 北斗市茂辺地）
紅葉橋（厚沢部川、厚沢部町字富里）
鶉越橋（鶉川、厚沢部町字鶉）

地理

上磯厚沢部線は、以下の自治体を通過します。

渡島総合振興局
北斗市
檜山振興局
檜山郡厚沢部町

交差する道路

北斗市
国道228号
北海道道1167号北斗茂辺地インター線
厚沢部町
北海道道812号館町福島線
国道227号

沿線施設

上磯厚沢部線の沿線には、以下の施設があります。

道南いさりび鉄道 茂辺地駅
湯の沢水辺公園
館郵便局

峠

梅漬峠

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