千代丸一樹

千代丸 一樹（ちよまる かずき）とは

千代丸 一樹は、鹿児島県志布志市出身の現役大相撲力士である。1991年4月17日生まれで、本名は木下 一樹。彼は九重部屋に所属し、身長178cm、体重166kgの体格を持つ。血液型はB型で、相撲の最高位は東前頭5枚目にまで達した。実弟には元小結の千代鳳（13代大山）がおり、兄弟揃って関取としての地位を築いた。

経歴

千代丸の相撲キャリアは、幼少期からの柔道や小学校時代に始まった相撲の経験に遡ります。彼は志布志市立志布志中学校を卒業後、九重部屋に入門。2007年5月場所で初土俵を踏み、同じく入門した同期には旭秀鵬がいます。

入門初期にはホームシックを経験し、その際には弟の千代鳳に柔道を続けるよう勧めたとも語っています。その後は、三段目昇進の際に「千代丸」と名を改め、相撲界での道を切り開いていきました。

2011年4月には火災で実家が全焼し、それをきっかけに兄弟で新たなスタートを切る決意を固めました。2013年7月には新十両昇進を果たし、史上17組目の兄弟関取となりました。

その後も成績を上げ、2014年には十両優勝を経て幕内へ昇進。兄弟での連続十両優勝を達成し、その後も幕内で活躍を続けました。2018年には最高位の東前頭5枚目にまで昇進し、注目の力士となります。

しかし、健康問題も抱え、虫垂炎やその後の入院生活を経て、力士としての道を歩み続けました。2020年には新型コロナウイルスに感染し、2024年1月には62場所連続での関取地位を失いましたが、再び幕下復帰を果たしました。

相撲のスタイルと特徴

千代丸は、突き押しを主体とした相撲スタイルを取る一方で、立合いからの諸手突きに優れています。彼の体型は丸く、体を活かせない時期もあったものの、稽古を重ねることで技術を磨き続けています。

また、取組内容には独特な特徴があり、特に下位時代には反り腰が影響していました。この癖を克服したことで、関取昇進を果たすことができました。結束力のある力士として、弟に対する競争心も活かしながら成長してきました。

エピソード

千代丸には、初めての力士会の際に緊張したエピソードが残っています。彼は歌や一発芸を求められると聞いていたが、結局は簡単な挨拶のみに終わり、その結果ホッとしたとも語っていました。

また、彼は地域のイベントにも積極的に参加し、地元志布志市で昇進を祝われるなど、地域の顔ともなっています。特に、地元の祭りでは家族揃って参加する姿も見受けられ、強い絆を感じさせます。さらには、テレビやCMでもその親しみやすいキャラクターが注目を集めています。

千代丸は映画やドラマを好み、特にアクション系を好むようです。また、好きな食べ物にはパスタやカレーがあり、その中でもカレーは特定のスタイルで食べるのにこだわりがあるようです。

彼は、相撲界での厳しい環境の中でも、独自の存在感を放ちながら努力を重ねている力士です。彼の今後の成績や活躍が期待されます。さらに、千代丸は2023年12月に結婚し、プライベートでの新たなスタートも切りました。今後の試合に注目が集まります。

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