南アルプス国立公園

南アルプス国立公園

南アルプス国立公園は、山梨県、長野県、静岡県にまたがる赤石山脈（南アルプス）に位置する国立公園です。1964年6月1日に指定され、面積は357.52平方キロメートルに及びます。日本第二の高峰である北岳（標高3,193m）をはじめ、3,000m級の山々が南北に連なり、その雄大な景観は多くの人々を魅了しています。

公園の区域

公園内は、その自然環境の保全のために、特別保護地区、特別地域、原生自然環境保全区域の3つに区分されています。

特別保護地区: 主要な山域が指定されており、厳重な保護が行われています。
特別地域: 特別保護地区の周辺の山域が指定されており、自然環境の保全に配慮した利用が求められます。
原生自然環境保全区域: 池口岳から光岳にかけての山域が指定されており、人の手がほとんど入っていない原生的な自然が保たれています。

公園内はマイカー規制がされており、一般車両が通行できる道路はありません。そのため、静かで落ち着いた環境の中で自然を楽しむことができます。また、公園内での幕営はキャンプ指定地以外では禁止されています。キャンプ指定地は、主な山小屋の周辺に設置されています。

関連自治体

南アルプス国立公園は、以下の自治体にまたがっています。

山梨県: 18,286 ha（51.15%）
韮崎市
早川町
南アルプス市
北杜市
長野県: 14,079 ha（39.38%）
富士見町
伊那市
大鹿村
飯田市
静岡県: 3,386 ha（9.47%）
静岡市葵区
川根本町

主な山

特別保護地区に指定されている主な山は以下の通りです。

北岳
間ノ岳
農鳥岳
塩見岳
荒川岳（悪沢岳）
赤石岳
聖岳

これらの山々は、登山者にとって憧れの場所であり、美しい自然景観は多くの人々を魅了しています。

主な峠

公園内には、以下の主要な峠があります。

夜叉神峠
北沢峠

これらの峠は、登山ルートの要所であり、休憩ポイントとしても利用されています。

主な河川

以下の河川の上流部が公園区域に含まれています。

天竜川
大井川
釜無川
野呂川（富士川水系早川の上流部）

これらの河川は、豊かな自然を育み、公園の景観を彩っています。

南アルプスの風景

南アルプス国立公園は、雄大な山々、深い渓谷、豊かな森林など、多様な自然景観を楽しむことができます。特に、高山植物が咲き誇る夏は、登山者にとって最も人気のシーズンです。また、秋には紅葉が美しく、四季折々の自然の美しさを堪能できます。

施設

公園内には、登山道や山小屋などの施設が整備されています。登山計画を立てる際には、これらの情報を事前に確認することが重要です。

関連事項

中部山岳国立公園: 飛騨山脈（北アルプス）に位置する国立公園。
南アルプス巨摩県立自然公園
奥大井県立自然公園
南アルプス市

外部リンク

公式ウェブサイト

南アルプス国立公園は、その豊かな自然と美しい景観から、多くの人々に愛されています。訪れる際には、自然保護への意識を持ち、マナーを守って利用することが大切です。

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